第42回人権理事会:(18回会合)理事会の注意を要する人権状況に関する一般討論(日本 vs 北朝鮮)
文書番号:——
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注目の(?)アジェンダ項目4:理事会の注意を要する人権状況に基づく一般討論。日本、中国(EU、イギリス、オーストラリアを非難)、韓国、北朝鮮(オーストラリア、イギリス、日本を非難し中国のウイグルでの「テロ対策」に「感謝」)が発言。日本(二回)、中国(ウイグル、香港に対する言及に反論)および北朝鮮は答弁権も行使した。
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日本は「数ある国々から(among others countries)」例えば、としてシリア、ミャンマー、ベネズエラに懸念を表明(要するに香港やウイグルなどへの言及は無し)。続いて拉致問題に移り、今回も「輝かしい未来(bright future)」へと水を向ける。11日下記会合における日本政府による拉致問題への言及には反応しなかった様子の北朝鮮だが、
ここではいつも通りの発言、「性的奴隷制度」「何百万もの奴隷労働への強制徴用」「在日朝鮮人児童への根強い差別」。答弁権での両国の応答含め前回セッションを(というかずっとだが)観ているよう。
戦後の貢献ばかり強調する「過去の問題」についてはこちらもまいどの繰り返しになるので省略するが(上掲前回セッションなど理事会の注意を要する…一般討論参照)、日本側は、ストックホルム合意に言及するのは良いとして下記で話題になっていたように偽の遺骨を送って来たことぐらいに言及してもよいではないか。
韓国はシリアやブルンジの人権状況に懸念を表明後、「最後になりますが(Last but not least)」と北朝鮮に言及。北朝鮮が国連システムとの協力をさらに拡大し国民の生活と幸福を改善することを願う云々。北朝鮮もこのところ「韓国によって拉致された北朝鮮市民」(下記参照)については言及していないようだ。
また韓国は日韓関係悪化にともない最初に掲載した11日会合に続き、この会合あたりでも慰安婦問題(やいわゆる「徴用工」問題)を持ち出してくるのではと見ていたのだがこちらでは言及しなかった模様。
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(外務省声明)
声明掲載なし。
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UN Web TV
項目4一般討論 - 42回人権理事会定例セッション、18回会合
チャプター12:日本/岡庭健在ジュネーブ政府代表部大使
チャプター20:中国/陳旭(チェン・シュイ/Chen Xu)在ジュネーブ政府代表部特命全権大使 ※ タイ・ターマオ氏(Mr. Dai Demao)とあるがシュウ大使だろう。
チャプター36:韓国/チェ・ウォンソク(Won-Seok Choi)政府代表
チャプター39:北朝鮮/パン・グァンヒョク(Pang Kwang Hyok)政府代表
チャプター52:日本(答弁権)/[中込正志在ジュネーブ政府代表部公使]
チャプター56:中国(答弁権)/[ジャン・インフェン(Jiang Yingfeng)在ジュネーブ政府代表部参事官]
チャプター58:北朝鮮(答弁権)/[パン・グァンヒョク政府代表] -
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掲載URL:——
2019年9月21日