文書番号:(なし)
ノート:
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UN News ホームページより。2017年の「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に先立ち、ニューヨーク国連本部第四会議場で行なわれた映画『杉原千畝 スギハラチウネ』上映会のレポート。国連広報センターホームページが日本語訳を掲載。
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杉原に対して「ペルソナ・ノン・グラータ」を発動したのはソ連であって日本ではない。このあたりは映画でも描かれてはいるのだろうが(未見(汗))、実に座り良くタイトルとなって収まり(原題: "Persona Non Grata" )、
ユダヤ難民にビザを発給したことにより、自国の政府にとって「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」となった杉原でしたが、政府は後に、彼の英雄的行為を認めています。
と、このように引用される。ここでは権力に立ち向かい人道主義を貫いたことを言いたいだけで「軍国主義日本=悪魔史観」と受け取るのは過剰反応かも知れないが(苦笑)。
当方とて本省が発給条件を緩めたのを「好ましからざる」行動と見做していたことや、戦後はリストラ対象となり厚遇されたとは言い難いことは承知している。しかしながら、「ペルソナ・ノン・グラータ」が「国家又ハ公共ニ対シ積年ノ功労アル者」として受勲される筈は無いし、日本政府は発給された「命のビザ」を無効にはしていない。安倍総理のカウナス杉原記念館訪問が報じられたりしていたが、日本政府への「ビザ発給資格を厳しく制限した上に通過しか認めなかった」という非難さえ、当時の世界の難民の受け入れ状況を考えれば一方的であることは指摘したい(フェイ・ダナウェイの『さすらいの航海』のほうは観たことがある)。
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ホロコーストと国連アウトリーチ・プログラム・ホームページ(国連広報局)「2017年国際デー式典」
(2017年1月25日(水)映画上映『ペルソナ・ノン・グラータ』)
2018年3月1日