dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

第38回人権理事会:第三十八回定例セッションを開会


文書番号:HRC18.075E

ノート:

  • 国連ジュネーブ事務局ホームページ「プレスリリース」より(とくに断りなき場合は、以降の当第38回人権理事会に関するエントリも同様)抄訳。

  • アル・フセイン国連人権高等弁務官が任期最後のグローバル・アップデートで北朝鮮と中国に言及。なお、当会議要約では、声明のチベットウイグルへの言及が「要約」されている(下記「第38回人権理事会でのゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官による開会声明と人権問題のグローバル・アップデート」参照)。翌日、本報告に関する一般討論が行なわれ、中国と北朝鮮が反論(下記掲載関連エントリ参照)。

  • アル・タワディ2022年カタールW杯組織委員会事務総長が高等弁務官を持ち上げ、平昌オリンピックの南北朝鮮合同チームを称賛。「一体となって」の応援もけっこうだが、政治がスポーツの祭典をプロパガンダに利用することが再び「実証された」、だろう。なお、カタールW杯については以下のような報道もあった。

    ニューズウィーク/2014年6月16日)

    その後「カファラ」制度は廃止されたことになっているのだが(2016年)、下記アムネスティ・インターナショナル国際問題副局長による記事は、廃止は嘘としている。

    (同上/2017年8月4日)

    ※ また下記は、関連施設建設に北朝鮮から三千人もの労働者が送り込まれていたが制裁により国外退去となり、「利権」は中国に移ったと報じている。

  • 国連人権高等弁務官事務所ホームページ

    • 「ニュース・サーチ」(英語

      「第38回人権理事会でのゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官による開会声明と人権問題のグローバル・アップデート」(2018年6月18日)(英語

      北朝鮮において、私の事務所による遠隔監視は、同国の長年にわたる重大かつ体系的な人権侵害にほとんど変化がないことを発見した。北朝鮮の人々は、出国しようとしたり海外の個人とコミュニケーションすることを含む、基本的人権の行使のために生命と尊厳を失う危険をさらす。同国マンデート保持者との協力の変わらぬ欠如は遺憾だが、ひとつの特別報告者訪問や条約機関審査を通じた北朝鮮の最近の人権メカニズムとの関与は奨励されている。私は当局に、その関与を大幅に強化し、同国マンデートとの協力を含め選択性を持たないことを要請する。私の事務所の経験は、人権を平和協議の一部にすることは、長期的に意味ある持続可能な平和に貢献することを繰り返し示してる。我々の扉は、より大きな関与と協力のために引き続き開いている。

      […]

      中国において、効果的対話に資する条件を確立するための私の事務所の努力にもかかわらず、私のスタッフはチベット自治区新疆ウイグル自治区を含む同国への自由なアクセスを与えられておらず、そこでは人権状況が、報じられているところによれば急速に悪化している。さらに、過去五年間に二人のマンデート保持者が同国を訪問したが、中国はその期間に15件以上の保留中の訪問要請を積み上げている。私は、さらに、市民社会の独立メンバーが、条約機関の審査、この理事会のUPR、および多くのマンデート保持者を含む人権メカニズムと関与することを阻止するための中国の継続的な取り組みにより失望させられている。私は、当局が中国の人々の権利と自由の尊重を向上させるために、全当事者が全国際人権機関に貢献し、開放的かつ相互パートナーシップの精神によりそれらと協力することができるようにすることを奨励する。

    • 「 OHCHR | セッション38 人権理事会第38回セッション」(英語

  • TRF(トルコ・ラジオ・テレビ協会)の報道)

  • 関連エントリ

掲載URL:
https://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/(httpNewsByYear_en)/A2A3CE8A18C284D6C12582B0003A48C5?OpenDocument


HUMAN RIGHTS COUNCIL OPENS THIRTY-EIGHTH REGULAR SESSION
人権理事会、第三十八回定例セッションを開会

Hears from the High Commissioner for Human Rights, the Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs of the United Kingdom, and the Secretary-General of the Supreme Committee for Delivery and Legacy of Qatar
人権高等弁務官、英国外務・連邦大臣、およびカタール引き渡し・遺産最高委員会事務総長から聞く

18 June 2018
2018年6月18日

The Human Rights Council this morning opened its thirty-eighth regular session, hearing Zeid Ra’ad Al Hussein, United Nations High Commissioner for Human Rights, deliver his last global update to the Council before his mandate ends in August 2018. The Council also heard an address by Boris Johnson, Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs of the United Kingdom, and a statement by Hassan Al Thawadi, Secretary-General of the Supreme Committee for Delivery and Legacy of Qatar.
今朝の人権理事会は、国連人権高等弁務官、ゼイド・ラアド・アル・フセインが2018年8月におけるマンデート終了前の最後の包括報告を理事会に行なうのを聞く、第三十八回定例セッションを開会した。理事会はまた、英国外務・連邦大臣、ボリス・ジョンソンによる演説、およびカタール引き渡し・遺産最高委員会事務総長、ハッサン・アル・タワディによる声明も聞いた。

[…]

Documentation
ドキュメンテーション

The Council has before it the Agenda and annotations for the thirty-eighth session of the Human Rights Council (A/HRC/38/1).
理事会には、これまでに人権理事会第38回セッションのためのアジェンダと注釈(A/HRC/38/1)がある。

[…]

Statement by the High Commissioner for Human Rights
人権高等弁務官による声明

ZEID RA’AD AL HUSSEIN, United Nations High Commissioner for Human Rights, […]
ゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官は、[…]

In Nicaragua, anti-government protests had led to the killing of at least 178 people, almost entirely at the hands of the police force. The gravity of the events could merit a Commission of Inquiry. Remote monitoring in the Democratic Peoples’ Republic of Korea found little change to the country’s longstanding, grave and systematic violations of human rights. He called on authorities to step up engagement with international human rights institutions. Making human rights a part of peace talks would lead to more sustainable peace.
ニカラグアにおいて、反政府抗議が、ほぼ完全に警察部隊の手で少なくとも178人の殺害につながっていた。事件の重大性は調査委員会に値する。北朝鮮における遠隔監視は、同国の長年にわたる重大かつ体系的な人権侵害にほとんど変化がないことを発見した。彼は当局に対し国際人権機関との関与を強化するよう要請した。人権を平和協議の一部とすることは、より持続可能な平和につながる。

Israel continued to deny access to the occupied Palestinian territory by the Special Rapporteur on the situation of human rights in the Palestinian territory occupied since 1967. In China, the High Commissioner’s Office had not been granted unfettered access to the country. The High Commissioner remained dismayed by China’s continuing efforts to prevent independent members of civil society from engaging with human rights mechanisms.
イスラエルは、1967年以来占領されているパレスチナ領における人権状況に関する特別報告者によるパレスチナ被占領地へのアクセスを拒否し続けた。中国において、高等弁務官事務所は同国への自由なアクセスを許可されていなかった。高等弁務官は、市民社会の独立メンバーが人権メカニズムに関与することを阻止するための中国の継続的な取り組みにより依然として失望させられた。

[…]

At the same time, he was pleased to note a number of positive developments with respect to access for the Special Procedures. These included an increased response rate to communications, now at 68 per cent (an increase of 13 per cent over 2016); and Afghanistan’s issuance of a standing invitation to all mandate-holders, taking the number of States having done so to 118 UN Member States and one non-member Observer State. He noted and commended the following States which had hosted at least five visits by thematic mandates in the last five years: Argentina, Australia, Azerbaijan, Brazil, Chile, Georgia, Ghana, Greece, Honduras, Italy, Kazakhstan, Mexico, Republic of Korea, Serbia, Sri Lanka, Tunisia, Ukraine, the United Kingdom and the United States.
同時に、彼は特別手続のためのアクセスに関して多くの積極的な進展を指摘することを喜んだ。これらは、現在68%(2016年に比べて13%増)のコミュニケーションへの応答率の向上や、加盟国が118の国連加盟国と一つの非加盟オブザーバー国にそうすることをとる、アフガニスタンの全マンデート保持者への継続招待の発行が含まれた。過去五年間においてテーマ別マンデートにより少なくとも五回の訪問を招待した以下の国を指摘し称賛した:アルゼンチン、オーストラリア、アゼルバイジャン、ブラジル、チリ、ジョージア、ガーナ、ギリシャホンジュラス、イタリア、カザフスタン、メキシコ、韓国セルビアスリランカチュニジアウクライナ、英国および米国。

Statement by the Secretary-General of the Supreme Committee for Delivery and Legacy of Qatar
引き渡し・遺産最高委員会事務総長による声明

HASSAN AL THAWADI, Secretary-General of the Supreme Committee for Delivery and Legacy of Qatar, expressed his great honour for addressing the Council and noted that the High Commissioner had played an invaluable role in supporting the reform process in Qatar, and his encouragement and understanding of the importance of a multifaceted approach to human rights, including through sport, had allowed Qatar to make significant strides in the last few years. Mr. Al Thawadi noted that human progress had transformed the world into a global village thanks to rapid advancements in technology and communication, allowing for cross-cultural interaction. Nonetheless, the world was speedily rushing towards a breaking point, straining the ties that bound people; ideological divides had also been splitting nations. Sport transcended society and the power of sporting diplomacy had been demonstrated earlier this year at the Winter Olympics in Pyeonchang when the Republic of Korea and the Democratic People’s Republic of Korea had marched together under a “Unified Korea” flag and competed with a unified ice hockey team. Through sport, deeply entrenched divisions had been cast aside and the Korean Peninsula had been united to cheer on their athletes.
ハッサン・アル・タワディ・カタール引き渡し・遺産最高委員会事務総長は、理事会演説について大きな名誉を表明し、高等弁務官カタールにおける改革プロセス支援において非常に貴重な役割を果たしていたことを指摘し、彼の激励と、スポーツを通じることを含む人権への多面的アプローチの重要性の理解は、カタールがここ数年で大きな進歩を遂げることを可能にした。アル・タワディ氏は、技術とコミュニケーションの急速な進歩により、人間の進歩が世界を地球村に変え、異文化間の交流を可能にしたと指摘した。それにもかかわらず、世界は急速に限界点に向かって突き進み、人々を結んでいた関係を緊張させており、イデオロギー的な分裂はまた、国家を分断してもいた。スポーツの社会超越とスポーツ外交力は、今年初め平昌における冬季オリンピックで、韓国北朝鮮が「統一朝鮮」の旗のもと一緒に行進し、統一アイスホッケー・チームで競ったときに実証された。スポーツを通じ、深く築かれた分裂は脇に投げ出され、朝鮮半島は一体となって選手たちを応援した。

[…]


2018年6月22日