dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

第39回人権理事会:第三十九回定例セッションを開会


文書番号:HRC/18/120E

ノート:

  • 国連ジュネーブ事務局ホームページ「プレスリリース(英語)」より(とくに断りなき場合は、以降の当第39回人権理事会に関するエントリも同様)抄訳。

  • この九月にゼイド・ラアド・ゼイド・アル・フセイン殿下(ヨルダン)に替わり1993年の人権高等弁務官事務所設立以来七代目の人権高等弁務官に任命された、ミチェル・バチェレ元チリ大統領が口頭報告で北朝鮮と中国に言及。「公式版」の声明では後者について、先の人種差別撤廃委員会の勧告からウイグルの「再教育キャンプ」に触れている(国連人権高等弁務官事務所ホームページの当該ページへのリンク先および関連エントリ 2018-08-30 参照)。北朝鮮と中国は、翌日の一般討論で報告に反論する(関連エントリ 2018-09-11 参照)。

  • 国連人権高等弁務官事務所ホームページ(英語))

    • 「 OHCHR | 高等弁務官

    • 「ニュース・サーチ」(英語

      「第39回人権理事会でのミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官による開会声明」(2018年9月10日)(英語

      朝鮮半島で広がっている関係改善は、北朝鮮における人権侵害の深刻で長年にわたる問題に取り組む歴史的な機会である。便宜上やその他の要因で何百万もの人々の権利についての議論を先延ばしすることはできない。理事会決議34/24に関しては、事件の中央リポジトリを設立し、将来の説明責任のために可能な戦略を開発するために、北朝鮮において犯された違反を監視し文書化する作業が進行中である。理事会は三月にこの作業に関する報告を受け取る予定である。

      先月の中国の人種差別撤廃委員会による審査で、新疆ウイグル自治区のいわゆる再教育キャンプで、ウイグル人や他のイスラム教徒のコミュニティの大規模な恣意的拘留の深刻な疑惑が照らし出された。CERDの総括所見は、我々が受け取った他の報告を裏付けている。他の地域においても人権侵害のパターンが報告されていた。これらの報告に照らして、我々は、事務所に中国全土へのアクセスを許可するよう同政府に要請し、これらの問題の議論に着手することを確信している。

    • 「 OHCHR | セッション39 人権理事会第39回セッション」(英語

  • (メディア報道より)
    • ロイター(2018年9月10日)

      「国連の権利チーフ、バチェレ、最初のスピーチで中国その他の政権についての見解」

  • 関連エントリ

掲載URL:
https://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/(httpNewsByYear_en)/9ACC39434FA78730C125830400291349?OpenDocument


HUMAN RIGHTS COUNCIL OPENS THIRTY-NINTH REGULAR SESSION
人権理事会、第三十九回定例セッションを開会

Hears from New High Commissioner for Human Rights Michelle Bachelet
新人権高等弁務官ミチェル・バチェレから聞く

10 September 2018
2018年9月10日

The Human Rights Council this morning opened its thirty-ninth regular session, hearing from Michelle Bachelet, the newly appointed United Nations High Commissioner for Human Rights.
今朝の人権理事会は、新たに任命された国連人権高等弁務官、ミチェル・バチェレの声明を聞き、第三十九回定例セッションを開いた。

Vojislav Šuc, President of the Human Rights Council, welcomed the new High Commissioner for Human Rights, Michelle Bachelet, who had assumed her functions in September. Mr. Šuc also welcomed representatives of five least developed countries at the Council, and he stressed that there would be zero tolerance towards any sexual harassment.
人権理事会議長、ヴォイスラヴ・シュッツは、九月に任命された新しい人権高等弁務官、ミチェル・バチェレを歓迎した。シュッツ氏はまた、理事会で後発開発途上国の五か国の代表を歓迎し、あらゆるセクシュアル・ハラスメントに対してゼロ・トレランスとなることを強調した。

[…]

Statement by the High Commissioner for Human Rights
人権高等弁務官による声明

MICHELLE BACHELET, United Nations High Commissioner for Human Rights, acknowledged the courage and achievements of her predecessor, High Commissioner Zeid Ra’ad Al Hussein, who was truly the spokesman for those who were voiceless, the victims of human rights violations.[…]
ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官は、前任者であり、人権侵害の犠牲者であった声なき人々のためのスポークスマンだった、ゼイド・ラアド・アル・フセイン 高等弁務官の勇気と成果に感謝の念を示した。[…]

Much work had already been accomplished by the Office of the High Commissioner, including its 72 field presences around the world, by the Council, the Treaty Body Committees and by the civil society activists. Ms. Bachelet hoped to surpass national borders, promote more multilateralism, more cooperation, more dialogue, more consensus, and more coordinated action. The power of justice could deter and prevent even the worst violations and crimes. Ms. Bachelet stressed that the international community had to push forward with the implementation of States’ commitments. Norms and laws were vital, but they had to be applied. The country updates prepared by the Office over the course of the past three months pointed to progress in some areas, and many challenging situations. The official version of the High Commissioner’s speech, available on the website of the Office of the High Commissioner for Human Rights included many concerns and issues in Venezuela, Nicaragua, Hungary, United States and the countries of the European Union, with some recent concerns in Austria, Italy and Germany. Further updates outlined situations in Myanmar, Bangladesh, Cambodia, India, the region of Kashmir on both sides of the line of control, Afghanistan, the Democratic People’s Republic of Korea, China, Sri Lanka, Syria, Yemen, Saudi Arabia, Iraq, Bahrain, Iran, Egypt, the Occupied Palestinian Territory, Eritrea, Ethiopia, Mali, Cameroon, Sudan, South Sudan, Somalia, the Central African Republic, Burundi, the Democratic Republic of the Congo, Turkmenistan, Tajikistan, Russian Federation, Turkey, Ukraine, Colombia, Mexico, Guatemala, and Haiti.
世界72の現地駐在を含む高等弁務官事務所、理事会、条約機関委員会および市民社会活動家によりすでに多くの作業が達成されていた。バチェレ氏は、国境を越えて、より多国間主義、より多くの協力、より多くの対話、より多くの合意、およびより協調的な行動を促進することを望んだ。正義の力は、最悪の違反や犯罪さえも抑止し予防することができる。バチェレ氏は、国際社会は締約国の約束の履行を推進しなければならないと強調した。規範と法律は不可欠だが、適用されなければならなかった。過去三か月間の経過について事務所が作成した国別報告は、いくつかの分野での進歩と多くの困難な状況を指摘した。人権高等弁務官事務所のウェブサイトで入手可能な高等弁務官の演説の正式版には、ベネズエラニカラグアハンガリー、米国および最近のオーストリア、イタリアおよびドイツにおける懸念により欧州連合各国における多くの懸念事項と問題が含まれていた。さらに報告は、ミャンマーバングラデシュカンボジア、インド、管理線両側でのカシミール地域、アフガニスタン北朝鮮中国スリランカ、シリア、イエメン、サウジアラビアイラクバーレーン、イラン、エジプト、パレスチナ被占領地、エリトリア、マリ、カメルーンスーダン南スーダンソマリア中央アフリカ共和国ブルンジコンゴ民主共和国トルクメニスタンタジキスタンロシア連邦、トルコ、ウクライナ、コロンビア、メキシコ、グアテマラ、およびハイチにおける状況を概説した。

[…]


2018年9月15日