文書番号:HRC18/069E
ノート:
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今セッションも中国がアフリカやアジア諸国、開発関係のテーマの会合で必ず発言し存在感が目立ったが、親イスラエルの国連ウォッチがイスラエル擁護のために毎回中国をディスるという(笑)。この会期で八回は発言しているが、いずれも中国か北朝鮮に言及、中国からは動議を引き出すなど健闘(?)が目立った。勝手に MVN を贈呈したい(笑)。
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日本はハイレベル・セグメントを除き13の会合で発言し *1 、すべて志野大使が担当した。スピーチを行なうことよりその中身が重要なのは言を待たないが、それはそれとして UPR 対応も含め敢闘賞を贈呈したい。長岡公使は本省の総合外交政策局(大使)に転出したようだ。
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「恣意的な」トピックス
(当要約 HRC18/069E からの訳出はバッサリ省略し)- 康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官、慰安婦問題に言及。
- 堀井学外務政務官、慰安婦問題で韓国に反論。
- 日本 vs 韓国 vs 北朝鮮、久々の三つ巴。
- アル・フセイン人権高等弁務官、中国の世界人権宣言への貢献に言及。
- ヘルシンキ人権財団がチベット問題で中国と二日間にわたり非難合戦
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中国のブーメラン:「自らの市民をジェノサイドから守ることは、各締約国にとって不可欠な要件」「締約国は歴史を完全に尊重し、それから教訓を引き出さなければならない」。
- 中国が移住労働者の子どものケアに関する法令の公布に言及。中国への移民労働者のことなど。
- 日本がプライバシーの権利特別報告者の「書簡」に関連して抗議。中国、プライバシーの権利の法的枠組みへの共通の国際理解の欠如を強調。ヒューマンライツ・ナウが日本の児童ポルノについて発言。
- 北朝鮮:「米国の狂信を実証した」。
- アル・フセイン人権高等弁務官、年次報告で北朝鮮の国際刑事裁判所への付託と中国の「野心」に言及。
- 日本が北朝鮮に言及。中国、北朝鮮が高等弁務官の年次報告に反論。
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ヒューマン・ライツ・ウォッチの指摘に対し中国:「国民の権利と自由を完全に支持」「人権の健全な発展に貢献する意思」がある。
- 中国:「表現の自由は絶対ではない」。前田朗教授が「朝鮮人慰安婦虐殺」映像に言及。被抑圧民族協会が中国のウイグル人弾圧に言及。
- 国際キャリア支援協会が慰安婦の「作り話」について発言。中国の御用 NGO 、中国人権研究会がチベットの人権状況について報告。
- 北朝鮮(非理事国)、ヒューマンライツ・ナウが発言。
- フリーダム・ハウス世界の自由度2018年版など。
- 恒例の日本と北朝鮮の非難合戦。韓国は日本批判には加わらず。
- 引き続き非難合戦、北朝鮮の日帝840万人拉致説。田沼隆志氏、日本の言論状況、国連への入館証はく奪の件について発言。国連ウォッチが中国など一部理事国を「世界最悪の人権侵害者」と非難。
- 反差別国際運動がダリットと日本の部落民に言及。国連マイノリティ・フォーラムでの朴金優綺(パクキム・ウギ)氏の報告など。
- 中国:「少数民族の権利に特別な注意を払い」。
- 前田朗教授が日本における韓国・朝鮮人マイノリティに対する「深刻な人権侵害」について発言。中国の全能神教会についてのことなど。
- 日本が217件の勧告から145件を受け入れ。グリーンピースから原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子氏が発言。対日名誉負債財団(オランダ):日本は「汚され、呪われたまま」。山下英次教授が人権高等弁務官事務所 UPR 部門責任者と意見交換。
- 国連ウォッチが中国、北朝鮮を引き合いにイスラエルを擁護。ヒレル・ノイアー同 NGO 専務理事の発言など。
- 国連ウォッチ(この日の会合だけで中国に三度言及)の発言が中国により中断させられるも再開を許可される。アメリカが中国の国家主席制の改正に言及。
- 国連ウォッチが中国を引き合いにイスラエルを擁護、ヒューマン・ライツ・ウォッチとアムネスティ・インターナショナルについても非難。
- ヒューマンライツ・ナウの発言をカンボジアが「妨害」、この「展開」の原因は事務局の手違い??。
- 中国:「中国により出されたというだけで、どこかの国が反対するとすれば遺憾」。「中国が温かい言葉を国連へ、そして権利活動家はさむけを感じる」(ニューヨーク・タイムズ)。日本はテロ対策における人権擁護についての決議で共同スポンサーに。
- 北朝鮮決議11年連続11回目。ミャンマー決議では日本棄権。
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(国連人権高等弁務官事務所ホームページ)
「OHCHR | セッション37 人権理事会第37回セッション - 決議、決定および議長声明」(英語)
HUMAN RIGHTS COUNCIL CONCLUDES THIRTY-SEVENTH SESSION AFTER ADOPTING 42 RESOLUTIONS, INCLUDING ON EASTERN GHOUTA IN SYRIA
人権理事会、シリアにおける東グータを含む、42の決議を採択後、第三十七回セッションを閉会
Extends Six Country Mandates including on Syria and South Sudan; Renews Mandates on the Right to Privacy, on Human Rights and the Environment, on Cultural Rights, and on People with Albinism; and Decides to Hold a High-Level Panel on the Legacy of Nelson Mandela on 27 April 2018
シリアと南スーダンを含む六か国のマンデートを延長、プライバシーの権利、人権と環境、文化的権利、およびアルビノ患者に関するマンデートを更新、2018年4月27日にネルソン・マンデラの遺産に関するハイレベル・パネルの開催を決定
23 March 2018
2018年3月23日
The Human Rights Council this afternoon concluded its thirty-seventh regular session, during which it addressed a wide range of human rights issues with numerous human rights experts, working groups and investigative bodies, adopted the outcomes of the Universal Periodic Review of 14 States, and heard statements from 91 dignitaries during its high-level segment, including from the Heads of State of Austria, Australia, Bosnia and Herzegovina, and Mozambique.
人権理事会は、この午後、その間、多数の人権専門家、作業部会および捜査機関と幅広い人権問題に取り組み、14の締約国の普遍的定期的審査の成果を採択し、オーストリア、オーストラリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、およびモザンビークの首脳からなどハイレベル・セグメント中に91名の高官から声明を聞いた、第三十七回定例セッションを閉会した。
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2018年4月26日