dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

第39回人権理事会:23の決議を採択後、第三十九回セッションを閉会


文書番号:HRC18.159E

ノート:

  • 本セッションにおける日本の発言は 12 の会議要約で採録 *1 、決議スポンサーは 1 決議のみ(前回セッション比マイナス 3 )。中国は今回も多くの会合で発言していたが、スポンサーは否決された口頭修正のみで決議はなし(同プラマイゼロ)。前回セッションは米朝首脳会談の最中だった北朝鮮もスポンサーなし(同マイナス 2 )、韓国は今回二つの決議でスポンサーだった(同プラス 2 )。

  • 発言が五つの会議要約に採録された反差別国際運動(IMADR)も目立ったが、八月の人種差別撤廃委員会対日審査でフォローアップ項目とされた技能実習制度、同じく八月の国連専門家による記者発表に続いて福島第一原発の除染作業について提起、二回のカンボジアに関する発言での日本への言及など七つの会議要約に採録され、さらには国連協力者への報復に関する事務総長報告書の日本への言及にも登場、期待の(?)国連ウォッチが当サイト的には目立たなかったなか、中国の人権派弁護士弾圧にも言及、というわけで今回、ヒューマンライツ・ナウに MVN を贈呈せざるを得ないのだが、上記事務総長報告書の会合(9月19日)で発言がなかったのが惜しまれる(笑)。MVN 該当者なしで一段階下げ敢闘賞(笑)。

  • 当サイト的には日本政府には、理事会の注意を要する[…]一般討論での応答(9月18日)イッパツで WVD(Worst Valuable Delegation)を贈呈したいところ。カンケイないが UN Web TV で受ける印象では、前任の志野大使も少々ツンツンした感じではあったが新任の岡庭大使は、なんというか横柄というほどでもないのだが、ひとことでいうとあまりかんじが良くない(笑)(個人の感想です)。

  • 「恣意的な」トピックス
    (当要約 HRC18.159E からの訳出はバッサリ省略)

    • 新任の元チリ大統領、ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官が開会声明で北朝鮮と中国に言及。

    • ヒューマンライツ・ナウが、先日の人種差別撤廃委員会の対日審査でも取り上げられフォローアップ項目とされた技能実習制度について提起。中国:「あらゆる形態の奴隷制度を積極的に禁止し、女性と児童の移住者の平等を確保し権利を強化した」。

    • 反差別国際運動(IMADR)がインドのダリットに言及。

    • 中国と北朝鮮が前日の人権高等弁務官に反発:「中国は、人権の促進に人民中心のアプローチを採用していた」。ドイツ、オーストラリアが中国に言及。日本は北朝鮮への直接の言及は行なわず、恒例の両国による非難合戦はここではお預け。中国の御用 NGO 、中国人権研究会(CSHRS)が登場:「近年、テロ事件はその地区[新疆]において急激に減少し、社会は安定していた」。反差別国際運動がスリランカに言及。

    • 中国がいつもの主権尊重について発言し、総括でケイト・ギルモア人権副高等弁務官が反論。

    • 日本が北朝鮮拉致問題に言及。中国は自国の憲法に規定があることを指摘し、「恣意的拘留を固く拒否」。反差別国際運動が前日に続きスリランカに言及。

    • 国際民主法律家協会(IADL)とヒューマンライツ・ナウが福島第一原発の除染作業について提起し、トゥンカック特別報告者も総括発言で言及。中国:「中国は2016年以降、汚染に関する法執行を強化し、透明な水と澄んだ山の概念を発展させた」。中国人権研究会は中国の災害対策について報告。IADLとヒューマンライツ・ナウについて。

    • ヘルシンキ人権財団(本部ポーランドワルシャワ)がチベットに言及。

    • 韓国が前回セッションに続き慰安婦について発言、日韓で答弁権を行使した。サルヴィオリ特別報告者による報告書に日本に対し国別訪問の要請との記載。中国が答弁権で、上記ヘルシンキ人権財団によるチベットに関する発言(とおもわれる)と、ディエン事務総長特別顧問の報告でのウイグルへの言及に反論:「汚れた眼鏡を外し、中傷的かつ虚偽の非難をすることを控えるよう関係機関に強く促した」。

    • 日本が前々日に IADL とヒューマンライツ・ナウが提起した福島第一原発の除染作業についてこちらで発言。創価学会インタナショナルが、反差別国際運動など含む 19 の NGO を代表して若者のエンパワメントについて発言。

    • 前回セッションに続き国際キャリア支援協会から藤木俊一氏が、日本における親による子どもの拉致(連れ去り)について提起。

    • 日本、北朝鮮(非理事国)が発言。

    • 日本が発言。前回セッションに続きヒューマンライツ・ナウが発言。

    • 日本が拉致問題に言及し、恒例の日本 vs 北朝鮮北朝鮮:「朝鮮の軍事占領中に日本によって犯された不道徳で非人道的な犯罪」、日本側は前回セッション同様の未来志向を呼び掛け。日本のひどい応答について。北朝鮮は今回も韓国による「拉致」を非難し、韓国が答弁権を行使。韓国はこちらでは慰安婦問題は持ち出さず前回セッション同様三つ巴にはならず。オーストリアEU 代表)、ドイツ、イギリス、カナダ、フランス、フィンランドが中国に、日本、オーストラリア、イギリス、デンマークチェコ北朝鮮に言及。ヘルシンキ人権財団、世界キリスト教連帯(イギリス)、アムネスティ・インターナショナル、国際人権サービス(ジュネーブ/NYC)、ヒューマン・ライツ・ウォッチヒューマンライツ・ナウが中国に言及。前日に続き国際キャリア支援協会が日本における親による児童の拉致(連れ去り)について、反差別国際運動がミャンマーと、10日の会合に続きインドのダリットについて発言。

    • 国連協力者への報復に関する事務総長報告書における日本への言及について。同報告書での当事者であるヒューマンライツ・ナウは発言せず。中国が上記報告に強く反発:「法を破った者は誰もが責任を負う」。CIVICUS:市民参加のための世界同盟(南アフリカ)が中国、日本に、ヒューマン・ライツ・ウォッチが中国に言及。

    • 良心の自由のための団体と個人のヨーロッパ・コーディネーション(フランス)がドイツ審査で中国の全能神教会信者の本国送還に言及。

    • カナダ法律家権利ウォッチが中国に言及し、中国は答弁権で反論:「さまざまな人権を保護した国、中国」。

    • 中国:審査への「準備が整った」。

    • カナダ法律家権利ウォッチが21日に続き中国に言及。

    • 中国:「中国は、人権の理念に対する国際的発展を促進するというコミットメントを再確認した」。拠出ゼロの北朝鮮が、国連パレスチナ難民救済事業機関へのアメリカの資金拠出停止を非難。日本がウィーン宣言で発言。ヒューマンライツ・ナウが前回セッションに続きパレスチナおよびアラブ被占領地における人権状況で発言。

    • 先日の人種差別撤廃委員会の定期報告審査においてチベットウイグル南モンゴルが大きく取り上げられた中国、レイシズムや外国人嫌悪について語る:「レイシズムは人類の共通の敵だ」「中国は外国の干渉を許さない司法主権を維持した」。反差別国際運動が発言。

    • 日本がウクライナで発言。

    • 日本がイエメンで、紅海における民間船舶に対する攻撃とフーシ派によるサウジアラビアへのミサイル攻撃を非難。

    • 日本がカンボジアで失望を表明。続いて中国が発言し、七月の選挙について日中で対照的な評価。ヒューマンライツ・ナウが、前回セッションに続きカンボジアについて発言:「日本の選挙フォーラム支援のようなカンボジアにおける正当な選挙のための締約国の取り組みは本物の政治参加をもたらさなかった」。

    • 技術支援で日本が発言。同じくヒューマンライツ・ナウが前日に続きカンボジアについて発言:「日本によって提供された技術支援にもかかわらず、カンボジアにおいて政府、軍隊、および強力な企業による土地奪取が続いている」。

    • 韓国が地方政府に関する決議を提出し、コンセンサスで採択。

    • 日本がシリア人権状況に関する決議の共同スポンサーとなり投票で採択。中国が、コンセンサスで採択された政治的および公共のことがらにおける平等参画に関する決議に「自発的」の文言を加える修正案を提出、否決されるとコンセンサスから離脱した。

    • 日本がイエメンに関する二つの決議でコア・グループに苦言。韓国が国家人権機関に関する決議の共同スポンサーとなりコンセンサスで採択。

  • 国連人権高等弁務官事務所ホームページ)

    「OHCHR | セッション39 人権理事会第39回セッション - 決議、決定および議長声明」(英語

  • 関連エントリ(前セッション)

掲載URL:
https://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/(httpNewsByYear_en)/6F4E21C84BEC37F4C1258316005E5E5D?OpenDocument


HUMAN RIGHTS COUNCIL CONCLUDES THIRTY-NINTH SESSION AFTER ADOPTING 23 RESOLUTIONS AND A PRESIDENTIAL STATEMENT
人権理事会、23の決議を採択後、第三十九回セッションを閉会

Decides to Establish an Ongoing Independent Mechanism on the Most Serious International Crimes and Violations of International Law Committed in Myanmar since 2011; Adopts the United Nations Declaration on the Rights of Peasants and Other People Working in Rural Areas; Extends Mandates on Yemen, Burundi, Myanmar, Central African Republic, Sudan, and Somalia
2011年以来、ミャンマーにおける最も深刻な国際犯罪および国際法違反に関する継続中の独立メカニズムの設置を決定、小農および農村部において働くその他の人々の権利に関する国連宣言を採択、イエメン、ブルンジミャンマー中央アフリカ共和国スーダンおよびソマリアに関するマンデートを延長

28 September 2018
2018年9月28日

The Human Rights Council this afternoon concluded its thirty-ninth regular session, during which it welcomed the new United Nations High Commissioner for Human Rights Michelle Bachelet, who, at the opening of the session on 10 September, delivered her first update on the global situation of human rights.
この午後の人権理事会は、その間9月10日のセッション開会で人権のグローバル情勢に関する彼女の最初の報告を行なった新任の国連人権高等弁務官ミチェル・バチェレを歓迎した、第三十九回定例セッションを終結した。

During the three-week session, the Council heard from 25 independent human rights experts, working groups and investigative bodies, and heard the presentation of 124 reports addressing 40 themes and 50 country situations; it held three panel discussions and heard eight oral updates; adopted the outcomes of the Universal Periodic Review of 14 States, and heard statements by four high-level dignitaries. Participating in the thirty-ninth session were representatives from 150 States, 303 non-governmental organizations and 27 national human rights institutions.
三週間のセッション中、理事会は、25の独立人権専門家、作業部会および調査機関から聴取し、40のテーマと50の国別状況を扱う124の報告のプレゼンテーションを聴取し、三回のパネルディスカッションを開催し、八回の口頭報告を聴取し、14の締約国の普遍的定期的審査の結果を採択し、四名のハイレベル高官の声明を聴取した。第三十九回セッションにおける参加は、150の締約国、303の非政府組織および27の国家人権機関からの代表者だった。

The Council adopted 23 resolutions and a Presidential Statement addressing multiple themes, as well as human rights situations in Myanmar, Yemen, Burundi, and Venezuela; filled three vacancies of Special Procedures mandate holders; elected four new members of its Advisory Committee; and adopted the report for the session.
理事会は、複数のテーマを扱う23の決議と議長声明、加えてミャンマー、イエメン、ブルンジおよびベネズエラにおける人権状況を採択し、特別手続マンデート保持者の三名の欠員を任命し、その諮問委員会の四名の新メンバーを選出し、セッションについての報告を採択した。

[…]

Documentation, statements, resolutions and reports relating to this and all Human Rights Council sessions are available on its webpage. Detailed, speaker-by-speaker coverage of every public meeting, in English and in French, can be found on the website of the United Nations Office at Geneva.
これおよびすべての人権理事会に関する文書、声明、決議および報告書は、そのウェブページで入手できる。ジュネーブの国連事務所ウェブサイトで、詳細な、すべての公開会合のスピーカーごとの報道を英語とフランス語で確認できる。

The thirty-ninth session of the Human Rights Council was held in Geneva from 10 to 28 September 2018. The fortieth session will be held from 25 February to 22 March 2019.
人権理事会第三十九回セッションは、ジュネーブにおいて2018年9月10日から28日まで開催された。第四十回セッションは2019年2月25日から3月22日まで開催される。

Summary of the Programme of Work
作業プログラム要約

[…]


2018年10月13日

*1:ジュネーブ国際機関日本政府代表部ウェブサイトへの掲載は現時点で五本のみ。