dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

国連、警戒すべき領域の警告ならびに被害者、活動家および人権擁護者に対する報復の影響を報告


文書番号

  • プレスリリース:(なし)

  • 報告書:A/HRC/39/41

ノート:

  • 国連人権高等弁務官事務所ホームページ「プレスリリース」(英語)より。当該の事務総長年次報告「人権分野における国連、その代表者およびメカニズムとの協力」から中国と日本に関する記述も抽出した。

  • 年次報告書は中国の事例について多くを割き、新たな事例として王宇(ワン・ユー)弁護士、民主化活動家の秦永敏(シン・ヨンミン)氏と趙素利(チャオ・スーリ)氏夫妻、および同じく糜崇標(ミ・チョンバオ)氏と妻の李克珍(リー・コーチェン)氏(附属書 I )、フォローアップ/進行中の事例として江天勇(ジアン・ティアンヨン)弁護士(附属書 II )が提起されている。とうぜんながらここでは「国連、その代表者およびメカニズムとの協力」に限られるが、「すべてのステークホルダーに、脅迫や報復の申し立てを[…]報告することを奨励している」ものの、「氷山の一角」とあるとおりの印象ではある。

  • そのころ日本は…ということで、「奨励」に答えヒューマンライツ・ナウ事務局長/伊藤和子弁護士に対する「脅迫および報復行為」に関する申し立て(下記前回の年次報告参照)。

    上記に加え、この5月にはこのところ LGBT「生産性」なし問題で叩かれている自民党/杉田議員の発言についても申し立てを行ない、フォローアップ/進行中の事例に追加されている(附属書 II )。NGO の「プロパガンダ」と主張する杉田氏自身の発言が「プロパガンダ」に「利用」されているという。自民党の回答もそれを伝える政府の回答もポンコツだが、まともに相手にしていないというところか。ヒューマンライツ・ナウの特別手続申し立てについては下記も参照。

  • (メディア報道より)

    • 共同通信(2018年9月13日)

    • 産経ニュース(2018年9月13日)

      ※ 共同電にヒューマンライツ・ナウに関する記事を追加している。

    • 琉球新報(2018年9月13日)

    • ロイター(2018年9月13日)

      ※ 新たに追加された事例の29か国について国名を列記している。

      「国連、38か国の権利活動家に対する「恥ずべき」報復を非難」

      ジュネーブ(ロイター)- 国連は、殺害、拷問および恣意的逮捕を通じ人権に協力する人々に対して報復や脅迫を行なったとされる、中国やロシアを含む38の「恥ずべき」国を挙げた。

      まぁ日本については逮捕者もいないとおもうが(沖縄の活動家氏については提起されていない *1 )。

      木曜にこの報告について尋ねられた中国の耿爽(グン・シュアン)外交部報道官は、それは「まったくもって事実に合致しなかった」、中国は国連に「厳粛な抗議」を行なったと述べた。

      「中国は法の支配の国だ」、耿氏は述べた。「国家を分裂させ、我々の政治体制に挑戦したり、社会的不安定を生み出すために人権の名を使用する誰もが、法律に従い処罰される」と述べた。

  • 関連エントリ

  • 掲載URL:

    (プレスリリース)
    https://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=23540&LangID=E

    (報告書)
    http://daccess-ods.un.org/access.nsf/Get?Open&DS=A/HRC/39/41&Lang=E


UN report warns of alarming scope and effect of reprisals on victims, activists and human rights defenders
国連、警戒すべき領域の警告ならびに被害者、活動家および人権擁護者に対する報復の影響を報告

GENEVA (12 September 2018) – People globally face harsh reprisals and intimidation for cooperating with the United Nations on human rights, a “shameful practice,” a major UN report warned. This trend deters others from engaging with the UN and results in “self-censorship.”
ジュネーブ(2018年9月12日)– 人々はグローバルに人権に関する国連との協力のために、「恥ずべき慣行」、厳しい報復と脅迫に直面している、と国連の重要な報告書は警告した。この傾向は他者が国連に参画することを妨げ、「自己検閲」をもたらす。

The annual report on reprisals of UN Secretary-General António Guterres, the ninth of its kind, details country by country cases in two annexes, including allegations of killing, torture and ill-treatment, arbitrary arrests and detention, surveillance, criminalisation, and public stigmatisation campaigns targeting victims and human rights defenders.
アントニオ・グテーレス国連事務総長の報復に関する、この種の九回目の年次報告書は、被害者や人権擁護者を標的とした殺害、拷問や虐待、恣意的逮捕および拘留、監視、犯罪行為、ならびに公的非難キャンペーンの申し立てを含む二つの附属書において国別の事例が詳述されている。

It includes allegations of reprisals and intimidation documented in a total of 38 countries. Some of the States are current members of the Human Rights Council. Some have featured in the annual report on reprisals nearly every year since it was instituted in 2010.*
これには、文書化された合計38か国における報復と脅迫の申し立てが含まれている。一部の締約国は、現在の人権理事会メンバーである。一部はそれが2010年に制定されて以来、ほぼ毎年報復に関する年次報告書において取り上げられている。

“The cases of reprisals and intimidation detailed in this report and its two annexes represent the tip of the iceberg, while many more are reported to us. We are also increasingly seeing legal, political and administrative hurdles used to intimidate – and silence - civil society,” said UN Assistant Secretary-General for Human Rights Andrew Gilmour, the senior UN official designated to address the issue, who will present the report to the Human Rights Council on 19 September 2018.
「この報告書とその二つの附属書において詳述されている報復と脅迫の事例は氷山の一角を示しており、さらに多くが我々に報告されている。我々はまた、市民社会を脅かす——そして沈黙させる——ために使用される法的、政治的および行政上のハードルをますます目にしている」、と2018年9月19日の人権理事会に報告を提出する、この問題に取り組むために指名された国連高官、アンドリュー・ギルモア国連人権担当事務次長補は述べた。

The report notes that selectively applied laws and new legislation are used to restrict and obstruct organizations that are likely to cooperate with the UN. This includes limiting their ability to secure and maintain funding, especially from foreign donors.
報告書は、選択的に適用される法律と新しい法制が、国連と協力する可能性の高い組織を制限し阻止するために使用されていることを指摘している。これには、とりわけ外国の提供者からの資金調達を確保し維持する能力の制限が含まれている。

The impact of fear of reprisals is not only visible in the field, where United Nations personnel often encounter people too afraid to speak with them, but also at headquarters in New York, Geneva, and elsewhere, the report says.
報復の恐怖の影響は、国連の職員が、彼らと話すのをあまりに恐れている人々に頻繁に遭遇する現地においてのみならず、ニューヨーク、ジュネーブおける本部、およびその他の場所でも目に見える、と報告書は言う。

The report highlights a “disturbing trend in the use of national security arguments and counter-terrorism strategies by States as justification for blocking access by communities and civil society organizations to the United Nations.” It notes that a number of NGOs, human rights defenders, activists and experts have been labelled as “terrorists” by their Governments. Reported cases include individuals or organizations being officially charged with terrorism, blamed for cooperation with foreign entities, or accused of damaging the reputation or security of the State.
報告書は、「コミュニティや市民社会組織による国連へのアクセス阻止への正当化としての締約国による国家安全保障議論とテロ対策戦略の使用における不穏な傾向」を強調している。また、NGO、人権擁護者、活動家および専門家が、自国政府によって「テロリスト」と分類されていることも指摘している。報告された事例には、公的にテロリズムの罪で告発された、外国機関との協力を非難された、あるいは国家の評判や安全に損害を与えたとして告訴された個人または団体が含まれる。

“States have frequently invoked counter-terrorism as the reason an organization or individual should be denied access to participation at the United Nations. The real global threat of terrorism notwithstanding, this issue must be tackled without compromising respect for human rights,” the report says.
「締約国は、組織や個人が国連への参加へのアクセスを拒否されるべき理由として、テロリズム対策を頻繁に引き合いに出している。テロリズムの現実のグローバルな脅威にもかかわらず、この問題は人権への尊重を損なうことなく取り組まれなければならない」、と報告書は指摘する。

While the majority of the documented cases were perpetrated, or at the very least condoned, by State officials, violations by non-State actors must also be taken seriously, the report says. Private citizens, corporate actors and non-State groups must be held accountable as well.
文書化された事例の大部分は、国家当局によって犯された、または少なくとも非難されたが、非国家の当事者による違反も真剣に受け止められなければならない、と報告書は指摘する。私的市民、企業の当事者および非国家グループも説明責任を負わなければならない。

The wide scope of reprisals inhibits the UN’s work in many ways, including in conflict settings, when delivering humanitarian assistance or in protecting civilians, and in the development context, where community members who engage on land and resource-related projects frequently encounter a hostile environment.
広範囲にわたる報復は、人道援助提供や民間人保護における際の紛争状況において、および土地や資源関連プロジェクトに従事するコミュニティメンバーが頻繁に敵対的環境に遭遇する開発状況においてを含み、国連の作業をさまざまな方法で阻害している。

The report recognises that the United Nations must strengthen the collection of information on acts of intimidation and reprisal, including do more to ensure that incidents experienced by women human rights defenders and lesbian, gay, bisexual, transgender and intersex persons are documented, disaggregated and properly analysed. It also encourages all stakeholders to report allegations of intimidation and reprisals for cooperating with the UN on human rights as they occur, to ensure follow-up and action.
報告書は、国連が女性の人権擁護者およびレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーおよびインターセックス者によって経験された事件が文書化され、細分化され、適切に分析されることを確保することをさらに行なうなど、脅迫や報復行為に関する情報収集を強化しなければならないことを認識している。また、それらの発生の際、フォローアップと行動を確実にするために、すべてのステークホルダーに、脅迫や報復の申し立てを人権に関する国連との協力のために報告することを奨励している。

“As the Secretary-General has said, we should all be deeply shocked and angered by the extent to which civil society actors suffer reprisals because of their work, including when they cooperate with the UN. But shock and anger must translate into real action. Governments can do much more to stop reprisals, ensure that they do not recur, and hold those responsible to account for their actions,” said Gilmour.
「事務総長が述べているように、我々は皆、市民社会の当事者が国連との協力の際を含め、彼らの作業のために報復に苦しむことの広がりによって深刻にショックを受け、憤るべきである。しかし、ショックと憤りは現実の行動に変わる必要がある。政府は報復を止め、再発しないことを保証し、行為を説明する責任を負わせるために、はるかに多くを行うことができる」、とギルモアは述べた。

The report calls on States to follow up on the cases included in the present and previous reports and provide substantive responses.
報告書は、締約国に対し現在および過去における報告書に含まれる事例に関してフォローアップし、実質的な回答を提供するよう要請している。

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* 29 Countries in which new cases are listed in the report and Annex I (in alphabetical order) are: Bahrain, Cameroon, China, Colombia, Cuba, Democratic Republic of Congo, Djibouti, Egypt, Guatemala, Guyana, Honduras, Hungary, India, Israel, Kyrgyzstan, Maldives, Mali, Morocco, Myanmar, Philippines, Russian Federation, Rwanda, Saudi Arabia, South Sudan, Thailand, Trinidad and Tobago, Turkey, Turkmenistan, and Venezuela (Bolivarian Republic of).

* 新たな事例として29か国が報告書と附属書 I において記載された(アルファベット順):バーレーンカメルーン中国、コロンビア、キューバコンゴ民主共和国ジブチ、エジプト、グアテマラガイアナホンジュラスハンガリー、インド、イスラエルキルギスタンモルディブ、マリ、モロッコミャンマー、フィリピン、ロシア、ルワンダサウジアラビア南スーダン、タイ、トリニダードトバゴ、トルコ、トルクメニスタン、およびベネズエラボリバル共和国)。

Follow up/ongoing cases are also included in relation to the following 19 countries (in alphabetical order) in Annex II: Algeria, Bahrain, Burundi, China, Egypt, India, Iran (Islamic Republic of), Iraq, Japan, Mexico, Morocco, Myanmar, Pakistan, Rwanda, Saudi Arabia, Thailand, United Arab Emirates, Uzbekistan and Venezuela.
フォローアップ/進行中の事例は、附属書 II における以下の19か国(アルファベット順):アルジェリアバーレーンブルンジ中国、エジプト、インド、イラン(イスラム共和国)、イラク日本、メキシコ、モロッコミャンマーパキスタンルワンダサウジアラビア、タイ、アラブ首長国連邦ウズベキスタンおよびベネズエラ

ENDS
終わり

Read the report (A/HRC/39/41) online in English, French, Arabic, Russia, Spanish and Chinese.
英語、フランス語、アラビア語、ロシア語、スペイン語、中国語のオンラインレポート(A/HRC/39/41)をお読みください。

See the UN Human Rights Office video on reprisals
報復に関する国連人権事務所のビデオを参照

For more information and media requests, please contact: Rupert Colville - + 41 22 917 9767 Liz Throssell - + 41 22 917 9466 / ethrossell@ohchr.org or Ravina Shamdasani - + 41 22 917 9169 / rshamdasani@ohchr.org.
詳細およびメディアの要望については、ルパート・コルヴィル - + 41 22 917 9767 リズ・トロッソル - + 41 22 917 9466/ethrossell@ohchr.org または ラヴィナ・シャムダサニ - + 41 22 917 9169/rshamdasani@ohchr.org までお問い合わせください。


A/HRC/39/41

General Assembly




Distr.: General
13 August 2018

Original: English

Human Rights Council
Thirty-ninth session
10–28 September 2018
Agenda items 2 and 5
Annual report of the United Nations High Commissioner
for Human Rights and reports of the Office of the
High Commissioner and the Secretary-General

Human rights bodies and mechanisms

Cooperation with the United Nations, its representatives and
mechanisms in the field of human rights*

Report of the Secretary-General

A/HRC/39/41

総会




分類:一般
2018年8月13日

原版:英語

人権理事会
三十九回セッション

2018年9月10日 - 28日
アジェンダ項目2および5
国連人権高等弁務官年次報告ならびに高等弁務官事務所および事務総長報告

人権機関およびメカニズム

人権分野における国連、その代表者およびメカニズムとの協力*

事務総長報告

Summry
要約

The present report is submitted pursuant to resolution 12/2 of the Human Rights Council. The Secretary-General highlights recent developments within the United Nations system and beyond to address intimidation and reprisals against those seeking to cooperate or having cooperated with the United Nations, its representatives and mechanisms in the field of human rights. It presents the activities of the Assistant Secretary-General for Human Rights as the senior official leading the efforts of the United Nations in this area. The report contains information on alleged acts of intimidation and reprisals, including in follow-up to cases included in the previous report (A/HRC/36/31) and prior to that. Owing to the word limit, more information on selected cases is set out in annex I. Information on follow-up to cases included in previous reports is provided in annex II. The report concludes with a summary of trends and recommendations to address and prevent acts of intimidation and reprisals.
本報告書は、人権理事会決議12/2に従って提出される。事務総長は、国連システムにおける最近の進展を、人権分野における国連、その代表者およびメカニズムに協力を求めたり協力している者に対する脅迫および報復に取り組むことを超えて強調する。この分野における国連の取り組みを率いる高官として人権担当局長の活動を提示する。報告書には、前回報告書(A/HRC/36/31)およびそれ以前を含む事例へのフォローアップを含む、脅迫および報復が疑われる行為に関する情報が含まれている。語数制限により、選択された事例に関する詳細は附属書 I に記載されている。以前の報告書に記載された事例へのフォローアップに関する情報は、附属書 II において提供されている。報告書は、脅迫および報復行為の対処し、防止するための動向の要約および勧告で締められる。

 * The annexes to the present report are reproduced as received.
 * 本報告書への附属書は受領により増補される。

I. Introduction
I. 序文

[…] 

II. Developments in response to acts of intimidation and reprisal
II. 脅迫および報復行為への対応における進展

[…] 

III. Information on policy and best practices
III. 政策とベストプラクティスに関する情報

[…] 

IV. Ensuring access to the United Nations, its representatives and mechanisms in the field of human rights
IV. 人権分野における国連、その代表者およびメカニズムへのアクセス確保

[…] 

V. Information received on cases of intimidation and reprisal for cooperation with the United Nations, its representatives and mechanisms in the field of human rights
V. 人権分野における国連、その代表者およびメカニズムとの協力のための脅迫および報復の事例に関して受け取った情報

[…]

A. General Comment
A. 一般コメント

[…]

B. Summary of cases
B. 事例の要約

[…]

China
中国

32. On 18 June 2018, in his opening statement to the thirty-eighth session of the Human Rights Council, the High Commissioner for Human Rights highlighted the continuing efforts of China to prevent independent members of civil society from engaging with United Nations human rights mechanisms, including treaty body reviews, the universal periodic review of the Human Rights Council and many special procedures mandate holders, and encouraged the authorities to enable all actors to contribute to all the international human rights mechanisms. The present report notes that various activists, human rights defenders and lawyers have reportedly been subjected to travel bans, surveillance, detention, including being held incommunicado, ill-treatment and torture for their efforts to engage with the United Nations (see annexes I and II). On 31 July 2018 the Government responded to the allegations.
32. 2018年6月18日、人権理事会第38回セッションへの開会声明において人権高等弁務官は、市民社会の独立メンバーが、条約機関の審査、人権理事会の普遍的定期的審査および多くの特別手続マンデート保持者を含む、国連人権メカニズムと関与することを防ぐための中国の継続的な取り組みを強調し、すべての当事者がすべての国際人権メカニズムに貢献することを許可するよう当局に奨励した。本報告書は、報じられたところでは、さまざまな活動家、人権擁護者および弁護士が、国連との関与の取り組みのために旅行禁止、監視、通信禁止、虐待および拷問を含む勾留を受けていることを指摘している(附属書 I および II 参照)。2018年7月31日、同政府はこの申し立てに応答した。

[…]

VI. Conclusions and recommendations
VI. 結論と勧告

[…]

Annex I
附属書 I

Comprehensive information on alleged cases of reprisals and intimidation for cooperation with the United Nations on human rights
人権に関する国連との協力のための報復および脅迫が疑われる事例に関する包括的情報

[…]

3. China
3. 中国

9. On 18 June 2018, in his opening statement to the thirty-eighth session of the Human Rights Council, the High Commissioner for Human Rights highlighted the continuing efforts of China to prevent independent members of civil society from engaging with United Nations human rights mechanisms, including treaty body reviews, the universal periodic review, and many special procedures mandate holders. The High Commissioner encouraged the authorities to enable all actors to contribute to all the international human rights mechanisms and to cooperate with them in a spirit of open and mutual partnership. 3
9. 2018年6月18日、人権理事会第38回セッションへの開会声明において人権高等弁務官は、市民社会の独立メンバーが、条約機関の審査、人権理事会の普遍的定期的審査および多くの特別手続マンデート保持者を含む、国連人権メカニズムと関与することを防ぐための中国の継続的な取り組みを強調した。高等弁務官は、すべての当事者がすべての国際人権メカニズムに貢献し、オープンで相互パートナーシップの精神においてそれらに協力することを許可するよう当局に奨励した *3 。

10. In July 2017, police officially lifted bail conditions on Ms. Wang Yu, a Chinese lawyer working in defense of the rights of Chinese citizens, including high profile human rights defenders cooperating or seeking cooperate with the United Nations. Ms. Wang had reportedly been targeted for her legal representation on several sensitive cases, including her role in the case of Ms. Cao Shunli, a human rights defender who died in custody in 2014 following engagement with the second universal periodic review cycle of China (see A/HRC/33/19, para. 39; A/HRC/27/38, paras. 17-19; and A/HRC/30/29, Annex, para. 1). 4
10. 2017年7月、警察は、国連と協力あるいは協力を求めている著名な人権擁護者たちを含め、中国市民の権利擁護に働く中国人弁護士、王宇(ワン・ユー)氏の保釈条件を正式に解除した。王氏は、中国の第二回普遍的定期的審査サイクルに関与した後、2014年に拘留中死亡した人権擁護者、曹順利(サオ・シュンリ)氏の事件における彼女の役割を含む、いくつかの敏感な事件に対する彼女の法的代理が標的とされたと報じられた(A/HRC/33/19、パラグラフ39;A/HRC/27/38、パラグラフ17 - 19およびA/HRC/30/29、附属書、パラグラフ1参照)*4 。

11. In July 2015, Ms. Wang was at the centre of the “709” incidents concerning human rights lawyers, legal assistants and law firm staff, and activists across the country, named for the date on which it took place (9 July 2015) and her situation was addressed in a prior communication by four special procedures mandate holders (CHN 6/2015) and in a statement by the High Commissioner for Human Rights. 5 Upon her arrest Ms. Wang at first disappeared, then was subsequently charged with inciting “subversion of state power.” In the early hours of 9 July 2015, police reportedly abducted Ms. Wang from her home in Beijing and, in January 2016, following six months of incommunicado detention in “residential surveillance at a police-designated location,” Ms. Wang’s family received a notice stating she had been formally arrested and was being held at Tianjin No. 1 Detention Center. Ms. Wang was reportedly tortured in custody and forced to confess to criminal behaviour. According to Ms. Wang, a police officer referenced the situation of Ms. Shunli’s death during her own interrogation, noting that if she died in custody, she would become “another Cao Shunli.”
11. 2015年7月、王氏は、人権派弁護士、法律アシスタントおよび法律事務所スタッフ、および全国の活動家に関する、起こった日(2015年7月9日)に因んで名付けられた、「709」事件の中心で、彼女の状況は、四名の特別手続マンデート保持者(CHN 6/2015)による事前のコミュニケーションと人権高等弁務官による声明において対処された *5 。彼女の逮捕で、王氏は最初に失踪した後、「国家権力転覆」の扇動により起訴された。2015年7月9日の早い時間に、報じられたところでは警察が北京において自宅から王氏を拉致し、2016年1月、警察指定の場所での「居住監視」における隔離拘留の六か月後、王氏の家族は「彼女は正式に逮捕され、天津第1勾留センターで拘束されている」旨の通知を受けた。王氏は、報じられたところでは拘留中に拷問され、犯罪行為の自白を強要された。王氏によると、警官は、彼女が拘留中に死亡すれば「別の曹順利」になると指摘し、彼女の尋問中に順利氏の死の状況に言及した。

12. After a video was released on 1 August 2016 where Ms. Wang gave a reportedly coerced televised confession, she and her family were held under house arrest in an apartment in Inner Mongolia, with 24-hour police guards and escorts if they left the residence. She was subsequently released on bail. In July 2017, police officially lifted bail conditions on Ms. Wang and her husband, but the family reportedly continues to live under surveillance.
12. 2016年8月1日、王氏は、報じられたところでは強制されたテレビ懺悔を行なったビデオがリリースされた後、彼女と家族は、内モンゴル自治区におけるアパートにおいて、住居を出た場合24時間警備の警察と護衛が付く自宅軟禁のもとに置かれた。彼女はその後保釈された。2017年7月、警察は公式に王氏と夫に対する保釈条件を解除したが、家族は、報じられたところでは監視下で暮らすことが続いている。

13. According to information received, on 11 May 2018 Mr. Qin Yongmin, democracy activist and dissident, was prosecuted in part for his advocacy of the use of United Nations human rights mechanisms amongst civil society in China, including the Working Group on Arbitrary Detention, and for promotion of the implementation of United Nations human rights treaties to which China is a party. Mr. Qin had also appealed to the special procedures to intervene on behalf of his wife, Ms. Zhao Suli, who has been held incommunicado while under “residential surveillance” (de facto house arrest) since February 2018, following over three years of enforced disappearance in police custody. Like Mr. Qin, Ms. Zhao has been in State custody since January 9, 2015, when they were both disappeared by police in Wuhan.
13. 受け取った情報によれば、2018年5月11日、民主化活動家で反体制派の秦永敏(シン・ヨンミン)氏は、中国における市民社会の中での恣意的勾留に関する作業部会を含む国連人権メカニズムの利用を支援した一部として、また中国が参加国となっている国連人権条約の実施の促進のために起訴された。秦氏はまた、三年にわたる警察の拘留における強制失踪後、2018年2月以来「居住監視」(事実上の自宅軟禁)のもとで隔離されている妻、趙素利(チャオ・スーリ)氏の代理として特別手続に介入も訴えていた。武漢において彼ら両者が警察により失踪した2015年1月9日以来、秦氏のように趙氏は国家に拘留されている。

14. The Wuhan City Intermediate People’s Court in Hubei Province charged Mr. Qin for “subversion of state power” (Criminal Law, Article 105(1)), and on 11 July 2018 sentenced him to 13 years in prison. The criminal indictment against Qin, which was issued by Wuhan City People’s Procurorate on 17 June 2016, states that Qin was being prosecuted due to his promotion of engagement with United Nations human rights mechanisms, and that his “fundamental method of his [advocacy] work is based on using the Constitution and various UN human rights treaties, leading those around him to strive for human rights protections, organizing them in accordance with the law, uniting various spontaneously created organizations, and coordinating the work on various fronts,” as a way to allegedly form a “powerful political opposition group.”
14. 湖北省武漢市中級人民法院は、秦氏を「国家権力転覆」(刑法105条1項)で起訴し、2018年7月11日に懲役13年を宣告した。 2016年6月17日に武漢人民検察院が発行した秦[氏]に対する刑事告発は、秦[氏]は国連人権メカニズムとの関与の促進により起訴され、「強力な政治的反対派グループ」を形成するとされる方法として、彼の「 [擁護] 活動の基本的な手法は、憲法やさまざまな国連人権条約を利用することに基づき、人権保護のために周りの者を導き、法律に従って組織し、さまざまな自発的につくられた組織を統合し、さまざまな面に関する作業を調整することである」と表明している。

3 OHCHR, “Opening statement and global update of human rights concerns by UN High Commissioner for Human Rights Zeid Ra’ad Al Hussein at 38th session of the Human Rights Council,” 18 June 2018.
*3 OHCHR、「人権理事会第38回セッションにおけるゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官による人権の懸念の開会声明とグローバル・アップデート」、2018年6月18日。

4 OHCHR, “Deadly reprisals: UN experts deplore the events leading to the death of Chinese human rights defender Cao Shunli, and ask for full investigation,” 18 March 2014.
*4 OHCHR、「致命的報復:国連専門家、中国人人権擁護者、曹順利の死を導いた事件を強く非難し、完全なる調査を求める」、2014年3月18日。

5 OHCHR, “UN Human Rights Chief deeply concerned by China clampdown on lawyers and activists, 16 February 2016.
*5 OHCHR、「国連人権チーフ、弁護士と活動家に対する中国による弾圧を深く懸念した」、2016年2月16日。

15. According to information received, Guizhou activist Mr. Mi Chongbiao and his wife, Ms. Li Kezhen have been forcibly disappeared since April 2018. They were detained incommunicado by State agents in May 2012 in Guiyang City, Guizhou Province, after Mr. Mi posted online a complaint that he had submitted to the United Nations Human Rights Council about rights violations that his family has suffered. Officers from Guizhou Public Security Bureau have mainly held the elderly couple (Mr. Mi is currently 78 and Ms. Li is around 67) in “black jails,” makeshift facilities used to illegally detain dissidents, activists, and petitioners. Mr. Mi has reportedly been subjected to ill-treatment and torture. Ms. Li has not been involved in human rights advocacy and is being persecuted solely on the basis of her relationship to Mr. Mi.
15. 受け取った情報によれば、貴州の活動家、糜崇標(ミ・チョンバオ)氏と彼の妻、李克珍(リー・コーチェン)氏は、2018年4月以来強制失踪している。彼の家族が被った権利侵害について国連人権理事会に提出していたという訴えをオンラインに掲載した後、貴州省貴州市において2012年5月に国家エージェントによって強制隔離された。貴州公安局の警官は主に高齢の夫婦(糜氏は現在78歳、李氏は67歳前後)を、反体制派、活動家および申立人を不法に拘留するために使用される「闇監獄[黒監獄]」において拘束している。報じられたところでは糜氏は虐待と拷問を受けている。李氏は人権擁護に関与しておらず、糜氏との関係のみに基づいて迫害されている。

16. On 31 July 2018 the Government responded to the allegations. Regarding the case of Ms. Wang, the Government stated that in July of 2015, she was “lawfully subjected to criminal detention on suspicion of troublemaking and inciting the subversion of State power, and was subsequently put under residential surveillance in accordance with the law.” Regarding the case of Mr. Mi Chongbiao, the Government stated that in May of 2012, he was “lawfully subjected to criminal detention on suspicion of troublemaking, which was subsequently changed to residential surveillance that was lifted in August 2012. The Government further noted that allegations of “disappearances” or “arbitrary detentions” are at odds with the facts.
16.  2018年7月31日、政府は申し立てに応答した。王氏の事件に関して、政府は、2015年の7月に、彼女は「問題を起こしたこと、および国家権力転覆の扇動の疑いにより刑事拘留を合法的に受け、その後法律に従って居住監視のもとに置かれた」と表明した。糜崇標氏の事件に関して、政府は、2012年の5月、彼は「問題を起こした疑いで刑事拘留を合法的に受け、その後、2012年8月に解除された居住監視に変更された」と表明した。政府はさらに、「失踪」あるいは「恣意的拘留」の申し立ては事実とは相いれないと指摘した。

17. Pertaining to Mr. Qin, the Government stated that in March of 2015, he was “lawfully subjected to criminal detention on suspicion of subverting State power; his arrest was approved by the procuratorial authorities in May of 2015, and [his case] was referred for prosecution in June of 2016.” The Government noted that the Wuhan Municipal Intermediate People’s Court held an open trial on 11 July 2018, which held that Mr. Qin had committed the crime of subverting State power and lawfully sentenced him to 13 years’ fixed-term imprisonment and three years’ deprivation of political rights. The Government stated that, “following his release on the completion of his term of imprisonment [for that crime], and motivated by his dissatisfaction with State power and the socialist system, he continued to engage in activities subversive of State power, advocating his ideas on subverting State power and proposing the goal, strategies and methods of subverting it through written essays, published books and the use the Internet and foreign media.” The Government stated that to “achieve the goal of subverting State power, Mr. Qin sought out members, drafted regulations and established the structure of an unlawful organization that he set up with himself as its head, and raised funds by levying membership fees, soliciting donations and accepting financial subsidies, to be used for undertaking activities subversive of State power.” The Government did not address the allegation of reprisals.
17. 秦氏に関連して、政府は2015年3月に、「国家権力転覆の疑いで刑事拘留を合法的に受け、彼の逮捕は2015年の5月に検察当局によって承認され、2016年の6月に [彼の事件は] 訴追された」と表明した。政府は、武漢市中級人民法院が2018年7月11日に公開裁判を開き、秦氏は国家権力転覆の犯罪を犯し、13年の期限の懲役および三年間の政治的権利はく奪を合法的に宣告したと指摘した。政府は、「国家権力と社会主義制度への不満を理由に、[その犯罪による] 懲役期間を終えた後、書面によるエッセイ、出版された本およびインターネットと外国メディアの利用を通じて国家権力転覆に関する彼の考えを主張し、その転覆の目標、戦略および方法を提案して、国家権力転覆の活動に関与することを続けた」と表明した。政府は、「国家権力転覆の目標を達成するために、秦氏は、規則を起草し、自身を代表として不法組織の体制を樹立し、会費を徴収し、寄付を募り、財政支援を受けることにより、国家権力転覆活動に着手するために使用するための資金を調達した」と表明した。政府は報復の申し立てには言及しなかった。

[…]

Annex II
附属書 II

Information on alleged cases included in follow-up to previous reports
以前の報告へのフォローアップに含まれている疑われる事例に関する情報

[…]

4. China
4. 中国

14. The 2017 report of the Secretary-General (see A/HRC/36/31, Annex paras. 22-24) referred to the disappearance of Mr. Jiang Tianyong, a prominent human rights lawyer who had met with Mr. Philip Alston, Special Rapporteur on extreme poverty and human rights during his visit to China in August 2016. On 2 December 2016, four special procedures mandate holders raised concerns regarding actions taken against Mr. Jiang, including that his disappearance may have occurred, at least in part, in reprisal for his cooperation with the Special Rapporteur (A/HRC/34/75, CHN 13/2016).
14.  事務総長の2017年報告(A/HRC/36/31、附属書パラグラフ22 - 24参照)は、極度の貧困と人権に関する特別報告者、フィリップ・オルストン氏に、2016年8月の彼の中国訪問中面会した著名な人権派弁護士、江天勇(ジアン・ティアンヨン)氏の失踪を指摘した。2016年12月2日に、少なくとも部分的には特別報告者との協力への報復として彼の失踪が生じた可能性があることを含め、四名の特別手続マンデート保持者が江氏に対してとられた行為に関する懸念を提起した(A/HRC/34/75、CHN 13/2016)。

15. On 6 September 2017 four special procedures mandate holders called on the Government to immediately release Mr. Jiang, who was on trial for inciting subversion of the State’s power and expressed concerns over a lack of fair trial standards. 1 They expressed concern that he had been detained and under surveillance at an unknown location for more than nine months, without access to his family or a lawyer of his own choosing, and that he may have been subjected to torture and ill-treatment. The special procedures mandate holders stated that “Mr. Jiang’s ‘crime’ apparently included communications with foreign entities, which potentially include the United Nations human rights mechanisms, giving interviews to foreign media, and receiving training on the Western constitutional system, all of which have been carried out in the course of his work as a lawyer.” 2
15.  2017年9月6日に、四名の特別手続マンデート保持者は、国家権力転覆の扇動により裁判にかけられた江氏を直ちに釈放するよう政府に要請し、公正な裁判基準の欠如に関する懸念を表明した *1 。彼らは、家族や自身が選んだ弁護士にアクセスすることなく九か月以上不明な場所に拘留、監視され、拷問や虐待を受けた可能性があることに懸念を表明した。特別手続マンデート保有者は、「江氏の「犯罪」には、すべて弁護士としての仕事の中で行なわれた、国連人権メカニズムを含む可能性のある外国機関とのコミュニケーション、外国メディアへのインタビュー、および西側の憲法制度に関する研修受講が明らかに含まれていた」と表明した *2 。

1 OHCHR, “UN experts urge China to release lawyer Jiang Tianyong currently on trial for subversion,” 6 September 2017.
*1 OHCHR、「国連専門家、転覆罪で現在、裁判にかけられている江天勇弁護士を釈放するよう中国に強く促す」、2017年9月6日。

2 Ibid.
*2 同上

16. Mr. Jiang was found guilty of inciting subversion of the State’s power on 21 November 2017 by the Changsha Intermediate People’s Court and sentenced to two years jail. On 23 November 2017, four special procedures mandate holders condemned the verdict and appealed to the Government to unconditionally release Mr. Jiang, noting that “Mr. Jiang’s trial clearly fell short of international standards and his conviction represents an unfair and arbitrary punishment of a human rights lawyer and defender, whose only crime was to exercise his rights to free speech and to defend human rights.” 3 They had previously expressed concern that his confession may have been coerced by the use of torture. On 23 March 2018, five special procedures mandate holders issued another statement regarding Mr. Jiang’s deteriorating health conditions while in detention and called on the authorities to give him urgent medical attention. 4 The Government in its response to the special procedures’ communications of 2 December 2016 (CHN 13/2016) and 28 December 2016 (CHN 15/2016) respectively stated that Mr. Jiang had been charged with illegal possession of classified State documents with the intention of illegally transmitting State secrets abroad. It further noted that he has also received long-term funding and support from abroad and has identified himself as a “citizen agent,” interfering in several sensitive cases. The Government noted that he fabricated and disseminated rumours online, incited petitioners of the Government and the family members of persons involved in the cases to oppose State authorities, interfered with the administration of justice, and disturbed public order. The Government stated that Mr. Jiang has admitted to committing offences. The Government did not address the allegations of reprisals.
16. 江氏は、2017年11月21日に長沙中級人民法院によって国家権力転覆の扇動で有罪となり、懲役二年を宣告された。 2017年11月23日、四名の特別手続マンデート保持者は、「江氏の裁判は明らかに国際基準に程遠く、彼の有罪判決は人権派弁護士と擁護者の不公正かつ恣意的な刑罰を表しており、唯一の犯罪は表現の自由や人権を擁護する権利を行使することだった」と指摘して判決を非難し、無条件に江氏を釈放するよう政府に訴えた *3 。彼らは以前、彼の自白は拷問の使用によって強要された可能性があるとの懸念を表明していた。2018年3月23日、五名の特別手続マンデート保持者が、拘留中の江氏の健康状態の悪化に関する別の声明を発行し、当局に対し緊急の治療を要請した *4 。政府は、2016年12月2日(CHN 13/2016)および2016年12月28日(CHN 15/2016)の特別手続のコミュニケーションへの応答において、江氏は、国家機密を海外に不法に送信することを意図して国家機密文書の不法所持で起訴されていた、とそれぞれ表明した。さらに、彼は海外から長期的な資金と支援を受けており、いくつかの敏感な事件に干渉して、自身を「市民エージェント」と名乗っていたことを指摘した。政府は、彼がオンラインで噂をねつ造して流布し、政府の申立人と国家当局に反対する者の家族を扇動し、司法行政に干渉し、公序良俗を乱したと指摘した。政府は江氏が犯行を認めたと表明した。政府は報復の申し立てには言及しなかった。

3 OHCHR, “China: UN experts condemn jailing of human rights lawyer Jiang Tianyong,” 23 November 2017.
*3 OHCHR、「中国:国連専門家、人権派弁護士、江天勇の投獄を非難」、2017年11月23日。

4 OHCHR, “China: UN experts concerned about health of jailed rights lawyer Jiang Tianyong,” 23 March 2018.
*4 OHCHR、「中国:国連専門家、投獄された権利弁護士、江天勇の健康について懸念」、2018年3月23日。

[…]

9. Japan
9. 日本

30. In the 2016 report of the Secretary-General (see A/HRC/33/19, para. 25), reference was made to an urgent appeal to the Government by three special procedures mandate holders on 30 May 2016 alleging the monitoring and surveillance of Ms. Kazuko Ito, of non-governmental organisation Human Rights Now. Ms Ito had facilitated and organised meetings for Mr. David Kaye, the Special Rapporteur on the promotion and protection of the right to freedom of opinion and expression, with representatives of civil society during his visit to Japan in April 2016 (see A/HRC/34/52/Add. 1, paras. 399 and 400; JPN 4/2016). These allegations stemmed from a magazine that reported information obtained through a leaked memo allegedly produced by Japanese intelligence agency members ordering the surveillance of Ms. Ito’s movements ahead of the Special Rapporteur’s visit to Japan. They expressed concern that the allegations of surveillance of Ms. Ito could be an act of intimidation and reprisal for her cooperation with the United Nations. Human Rights Now has been cooperating with the United Nations mechanisms since 2013, including the universal periodic review and the Commission on the Status of Women (CSW).
30. 事務総長の2016年報告書(A/HRC/33/19、パラグラフ25参照)において、2016年5月30日に三名の特別手続マンデート保持者による非政府組織ヒューマンライツ・ナウの伊藤和子氏の監視と調査の申し立ての政府への緊急の訴えに言及した。伊藤氏は、意見と表現の自由の権利の促進と保護に関する特別報告者、デイヴィッド・ケイ氏のための会合を、2016年4月の彼の日本訪問中に市民社会の代表者とともに推進し主催していた(A/HRC/34/52/ Add.1、パラグラフ399および400;JPN 4/2016 参照)。これらの申し立ては、特別報告者の日本訪問の前に伊藤氏の動きを監視するよう命じた、日本の情報機関のメンバーにより作成されリークされたとされるメモを通じ得られた情報を報じた雑誌に由来した。彼らは、伊藤氏の調査の申し立ては、彼女の国連との協力による脅迫および報復行為の可能性があるという懸念を表明した。ヒューマンライツ・ナウは2013年以来、普遍的定期的審査および女性の地位に関する委員会(CSW)を含む国連メカニズムに協力していた。

31. The 2017 report noted the Government’s response of 16 June 2016 that, the allegations were investigated by the Public Security Intelligence Agency and the National Police Agency, who each confirmed that they “had neither received such instructions nor conducted such research activities as were reported by the media” (see A/HRC/36/31, Annex, para. 5).
31. 2017年の報告書は、申し立てが公安調査庁警察庁によって調査され、どちらも「メディアによって報道されたような指示も受けていないし、捜査活動も行なっていない」ことを確認したとする2016年6月16日の政府の応答を指摘した (A/HRC/36/31、附属書、パラグラフ5参照)。

32. In May 2018 it was reported that Ms. Ito and Human Rights Now continue to be targeted due to their cooperation with the United Nations. On 9 March 2018, during a videotaped session of the House of Representatives Committee on Cabinet, a member of the Diet and Liberal Democratic Party addressed government representatives where she characterized Human Rights Now as “(a)n organization that makes use of the United Nations and other [international forums] to spread around the world the fabricated information that the “comfort women” of the Japanese army were sex slaves, and does that with lots of enthusiasm; that’s what Human Rights Now is.” Human Rights Now had organised a side event on “comfort women” at the Commission on the Status of Women. The Diet member also reportedly requested the Diet to “control NGOs’ international forms of speech” in their collaborative activities with the United Nations and said, “it is obvious that there are people trying to use propaganda to discredit Japan,” which was reiterated on social media. Human Rights Now sent two letters to the Chairman of the House of Representatives Committee on Cabinet and to the Liberal Democratic Party on 27 March 2018 regarding these allegations. The Government of Japan responded on 15 August 2018 that “it asked both the Liberal Democratic Party and the Secretariat of the House of Representatives about the letters mentioned. The Liberal Democratic Party replied that it A/HRC/39/41 cannot confirm if it received the letter because it has no information on which department of the Party the letter was addressed to. The Secretariat of the House of Representatives replied that the chairman has not responded to the letter from that organization.”
32. 2018年5月に、伊藤氏とヒューマンライツ・ナウが国連との協力のために標的とされることが続いているとの報告があった。2018年3月9日、衆議院内閣委員会の録画された会合中、自由民主党国会議員が政府代表に質疑を行ない、ヒューマンライツ・ナウを「日本軍の「慰安婦」が性奴隷だったという捏造された情報を世界中にばら撒くために国連やその他 [の国際フォーラム] を利用し、それを非常に熱心に行なっている組織、それがヒューマンライツ・ナウ」とキャラクタライズした。ヒューマンライツ・ナウは「女性の地位に関する委員会」において「慰安婦」に関するサイドイベントを開催していた。国会議員はまた、報じられたところでは、国連との共同活動において「NGOの発言の国際形態を統制する」ことを国会に要請し、「日本をおとしめるためのプロパガンダに使おうとする人々がいることは明らかである」と述べ、それはソーシャルメディア上で繰り返された。ヒューマンライツ・ナウは、これらの申し立てについて2018年3月27日に衆議院内閣委員会委員長と自由民主党に二通の書簡を送付した。日本政府は2018年8月15日に、「自由民主党衆議院内閣委員会事務局の両方に上記書簡について尋ねた。自由民主党は、書簡が党のどの部門に宛てられたのかに関する情報がないため書簡を受け取ったか確認できないと回答した。衆議院事務局は、委員長がその組織からの書簡に応答していないと回答した」と応答した。

[…]


2018年9月21日

*1: