dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

第38回人権理事会:挺対協、正義記憶財団、ムクウェゲ財団主催によるサイドイベント「武力紛争における性暴力の生存者のための真実、正義および賠償の権利の確保」


文書番号:(なし)

ノート:

  • サイドイベント「武力紛争における性暴力の生存者のための真実、正義および賠償の権利の確保」(6月19日16:30 - 18:00、於:ジュネーブ国連ヨーロッパ本部パレ・デ・ナシオン、ルーム V( A 棟))

    In Geneva, sexual violence survivors lobby international community for recognition and reparations • Dr. Denis Mukwege Foundation

    挺対協、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団(正義記憶財団)*1 、およびノーベル平和賞の有力候補者とされるコンゴ民主共和国出身の医師、デニ・ムクウェゲ氏のムクウェゲ財団(本部ジュネーブ)主催のサイドイベントが開催された。ムクウェゲ医師は国連人権高等弁務官事務所が2016年に設置した、ジェンダー、強制退去および保護に関する諮問委員会のメンバーでもある *2

    「性暴力の生存者と真実と正義のための戦い | デニ・ムクウェゲ医師財団」(デニ・ムクウェゲ医師財団「ニュース&ブログ」(英語))

    上掲の告知によれば、パネラー/発言者に同医師のほか、尹美香(ユン・ミヒャン)氏(挺対協共同代表・正義記憶財団常任理事)、金福童(キム・ボクトン)氏(韓国元慰安婦)、エステリータ・ディ氏(フィリピン同)、ヴァスフィエ・ブライア氏(コソボ生存者)、ウム・バリー氏(ギニア同)、ギヨウメット・ツォンゴ氏(コンゴ同)。

    第1回キム・ボクトン平和賞の授賞式に始まる、このイベントは、生存者の連帯と変化のためのキャンペーンへの参加の重要性を強調する。

    2016年にキム・ボクトン蝶(ナビ)平和賞 *3 というのも設立されていたのだが(大スポンサー?)。記念すべき第1回受賞者は、後出の報告記事もフォローしておらず、あまり報じられていないようなのだが、ウガンダの人権活動家、アカン・シルビア・オーバル(Acan Sylvia Obal)氏ということである *4

    生存者の経験を表現するユニークなアート展示会がパネルとディスカッションに続きます。

    他はともかく慰安婦アート、さぞや「ユニーク」な展示がなされたのだろう。下記の報告記事によれば、メンバーはカナダ、フィンランドスウェーデンノルウェーの大使、イギリスとオランダの政府代表との会談も行なったとある。

    ジュネーブで性暴力被害者が国際社会に認知と賠償を求めロビー活動 | デニ・ムクウェゲ医師財団」(同上)挺対協は、「韓国とフィリピンの生存者の証言をイベントで共有」。中見出しにもあるように、こんにちの紛争の生存者たちは、

    第二次大戦中に日本帝国軍によって性奴隷として拘束されたアジアの「慰安婦」の十年にも及ぶ戦いに触発された。
    そうである。あれだけの成功(?)を収めていれば大いに「触発」したであろう。
    「彼女らの執念と勇気のおかげで私たちは今日ここにいます」。コンゴのギヨウメット・ツォンゴは述べた。「彼女らは生存者が恥を打ち破り、正義を得ることを可能にする道を開きました」。
  • なお、ムクウェゲ医師と正義記憶財団とは以前から関係があるようだ。

    中央日報/2017年12月11日)

    ちなみに同医師は、2016年に笹川平和財団の招きで来日し講演を行なっているのだが(10月3日、4日)、

    「10月1日に来日、翌日の朝、最初の訪問地としてwamに来てくれ」「女性国際戦犯法廷の映像記録のダイジェスト版を見せると、目頭を押さえながら見ていました」。

    コンゴで起きている性暴力は日本と無関係ではないことを強く訴えて、次の目的地、ソウルに向か」ったと。なにか wam が主張する慰安婦等のもんだいを通じ日本とは「無関係ではない」と訴えたかのように読めるのだが(鵜の目?)、上掲の講演では日本がビジネス面だけでなく人権問題でもアフリカに関与してほしいという訴えのようではある。いずれにせよ記事が言及しているように「次の目的地、ソウル」では「ソウル平和賞」の授賞式に臨むという、まことにスムーズな流れ(平和賞だらけである)。ナヌムの家訪問や「被害者」との面談イベントがあったのかは不明。あれば聯合ニュースが報じていたとはおもうが(下記)。

    聯合ニュース/2016年10月9日)

    共同通信/2016年10月6日)

  • 関連エントリ


2018年7月8日

*1:ハンギョレ/2016年6月9日)

*2:ジェンダー、強制退去および保護に関する諮問委員会 21のメンバーのバイオグラフィ」(国連人権高等弁務官事務所ジェンダー、強制退去および保護に関する諮問委員会」(英語))

*3:下記参照。

*4:「第1回キム・ボクトン平和賞、女性活動家、アカン・シルビア・オーバルを選出」(統一ニュース/2018年5月28日)