dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

「慰安婦合意検討タスクフォース」報告書(全文)


  • 第37回人権理事会のハイレベル・セグメントでの康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官の演説や、韓国の女子差別撤廃委員会第八回定期報告審査での委員からの質問などで、あらためて少しさらってみたところ報告書の日本語版が出てきたので備忘。
  • 韓国外交部ホームページ英語版「省庁ニュース(Ministry News)」

    トピック 473 、2018年1月1日付、この年最初の「ニュース」で、報告書の英語/日本語版が掲載されていた。訪問件数 "Hit" は 57 しかない。朝鮮語版(「ニュースフォーカス」)の方では 2,750 。こちらはリストページにも件数が掲載されていて比較しやすいのだが、ざっと見2018年のトピックとしてはいちばんアクセスが多い模様(いちばん古くもあるが)。

    「韓日合意見直しに関する報告書公開 | 省庁ニュース | 韓国外交部」

    • Report on the Review of the Korea-Japan Agreement of December 28, 2015 on the Issue of “Comfort Women” Victims.pdf(PDF(英語))
    • 韓․日日本軍慰安婦被害者問題合意(2015.12.28.) 検討結果報告書.pdf(PDF(日本語))
    • 한·일 일본군위안부 피해자 문제 합의 검토 결과 보고서 (2015. 12. 28.).pdf(PDF(朝鮮語))

    どうでも良いが、なぜ日本語版だけ PDF が A5 サイズに縮小されているのか(笑)。報告書全部はちゃんと読めていないのだが、「性奴隷」という言葉を使わないことを確認するなどの、いわゆる「裏合意」についての記述は日本語版 P. 21 から( 1. 合意内容 の (2)非公開部分)。この「裏合意」という表現、本報告書自体が使用しているものなのであった(同 P. 2 )。英語版だと "behind-the-scenes promises" 。

    また、「「不可逆的に」の文言は韓国側が提案した」と切り取られて報じられたりしていたが、韓国の「提案」というのは日本が「不可逆的に」謝罪を行なうことについてであり、もともと「解決」の不可逆性についてではなかったとしている( P. 16 など)。

    朴槿恵大統領の「千年の歴史が流れても」発言や、アメリカの「「歴史疲労」現象」にも言及。合意発表時からアメリカによる圧力が指摘されており、具体的なやり取りにまでは言及していないものの、報告書もこれを確認している。当方としては「アメリカとの交渉」(あるいは「意向」)も一項設けてもらいたかったぐらいだが、報告書の主眼でもない。こちらは外交の常識どおり非公開の具体的話し合いの内容まで公開されるということはないのだろう。韓国自らアメリカを引き込んでおきながら逆に追い込まれていったという間の抜けた展開を批判しているのだが、そんな韓国に振り回され続けて来た日本も情けない。

      韓国政府は慰安婦問題と安保・経済部門などを分離して対応できず、「慰安婦外交」に埋没した。

    いわゆる「ツートラップ外交」の提唱。これも都合が良すぎるというのが日本側には広がっているが、揺さぶりの方が効果を上げることは間違いない。経済界はじめ中国などにはホイホイである(以上 4. 政策の決定過程及び体系 P. 28 - 29 より)。

  • 韓国外交部ホームページ「北東アジア」(「国別情報」)

    「地域の課題(4件)」の先頭に、「日本軍慰安婦被害者問題」が設けられている(「河野談話の検証結果発表への我々の立場」などへのリンクあり)。

    英語版ページは「アジア太平洋」で括られていて「北東アジア」は無く、「地域の課題(4件)」も設けられていない。「日本」は朝鮮語版/英語版ともに大きめの扱い、両者の記述の違いなども少々興味深いがまた別途。

  • 外務省ホームページ

  • 関連エントリ


2018年3月5日