dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

第36回人権理事会:高等弁務官の口頭報告に関する一般討論(答弁権)/恣意的拘留と奴隷制度の現代的形態に関する双方向対話を開始


文書番号:HRC/17/123E 

ノート:

  • 午前中の一般討論での発言への答弁権による反論も行われた。オーストラリア、スイスに非難された中国が(関連エントリ 2017-09-12 参照)、オーストラリアに対して高等弁務官の報告に「驚かされた」などと、わざとらしい反撃。日本も見習いたい(笑)。ただしスイスには反論なし(余談だがスイスの難民騒動は耳にしないような。完全プロテクト?)。

  • 日本も答弁権を行使して北朝鮮発言に対して口火を切ると、北朝鮮も答弁権で日本に応戦。両者二度目の答弁権も行使して、この日の会議の最後は、いつもの日本 vs 北朝鮮の応酬になった。韓国は答弁権を行使せず北朝鮮への反論を控えたためか、北朝鮮は日本のみを攻撃。

  • 日本はこの一般討論および翌日の恣意的拘留に関する双方向対話の続き(関連エントリ 2017-09-13 参照)では、拉致問題に言及していない模様。「過去の犯罪に関連する事実と数字は正確」などとのたまう北朝鮮には、拉致被害者の正確な数字も含め、この問題を毎回毎度しつこく提起してアピールすべきとおもわれる。双方向対話の方の主題「恣意的拘留」でもある。

  • 上記中国発言で思うに、会場に笑いが起こるような発言は目にしたことが無い。ネタ合わせを行なっているように毎回同じようなやり取りを繰り返しているが、たまには青筋立ててまくし立てる北朝鮮に、何かやんわりとユーモアで返すようなことがあっても良いような気もする、が、この場にはやはり不適当か(当方にネタがあるわけでもなし)。

  • 恣意的拘留に関する作業部会の議長報告者ホセ・ゲバラ氏の報告が劉暁波(リウ・シャオポー)氏の拘留事件に言及した模様だが採録されていない。翌日の会議要約では中国が反発している(関連エントリ 2017-09-13 01:00 )。

  • ( UN Web TV の映像から)
    チャプター20:日本/長岡寛介在ジュネーブ政府代表部公使
    チャプター21:中国/ジャン・インフェン(Jiang Yingfeng)在ジュネーブ政府代表部参事官
    チャプター28:北朝鮮/崔明男(チェ・ミョンナム/Choe Myong Nam)在ジュネーブ政府代表部次席大使
    チャプター29:日本/長岡寛介在ジュネーブ政府代表部公使
    チャプター30:北朝鮮/崔明男在ジュネーブ政府代表部次席大使
    ※ 日本代表団の前列が中国代表団である。次に中国がしゃべるチャプター20はそうでもないが、29では北朝鮮に応酬する長岡公使の発言をけっこう真面目に聞いているように見える。

  • 関連エントリ

掲載URL:https://unog.ch/unog/website/news_media.nsf/(httpNewsByYear_en)/B9173B7BD4144B29C125819900638DA2?OpenDocument


HUMAN RIGHTS COUNCIL BEGINS INTERACTIVE DIALOGUE ON ARBITRARY DETENTION AND CONTEMPORARY FORMS OF SLAVERY
人権理事会、恣意的拘留と奴隷制度の現代的形態に関する双方向対話を開始 

12 September 2017
2017年9月12日

The Human Rights Council this afternoon began a clustered interactive dialogue with José Guevara, Chairperson-Rapporteur of the Working Group on Arbitrary Detention, and Urmila Bhoola, the Special Rapporteur on contemporary forms of slavery, including its causes and consequences.
この午後、人権理事会は、恣意的拘留に関する作業部会議長報告者ホセ・ゲバラ、および原因と結果を含む奴隷制度の現代的形態に関する特別報告者ウルミラ・ボーラとの集約的双方向会話を開始した。

[…]

Rights of Reply
答弁権

[…]

Japan, in a right of reply, responded to the delegation of the Democratic People’s Republic of Korea, noting that the report of the Commission of Inquiry on that country was based on testimonies of numerous witnesses. The report was the reflection of the international community’s concern about the human rights situation in the Democratic People’s Republic of Korea, said Japan and urged the Government to cooperate with the Commission of Inquiry.
日本は、答弁権において、北朝鮮の代表団に、当該国に関する調査委員会の報告は、多数の証人の証言に基づくと指摘して答えた。同報告は、北朝鮮における人権状況に関する国際社会の懸念を反映したものだと日本は述べ、同政府に調査委員会と協力するよう強く促した。

China, in a right of reply, rejected what was said by some civil society organisations, Switzerland and Australia. China was surprised that the High Commissioner’s report had made no mention of the human rights violations in Australia which everyone was well aware of, namely the treatment of detainees, and concerns about racism, xenophobia and hatred. China called on Australia to sort out its own problems before making comments about other countries.
中国は、答弁権において、一部の市民団体、スイスおよびオーストラリアによって述べられたことを拒否した。中国は、高等弁務官の報告が、誰もがよく知っているオーストラリアにおける人権侵害、すなわち拘留者の処遇やレイシズム、外国人嫌悪および憎悪に関しての懸念について言及していないことに驚かされた。中国は、他の国についてのコメントをする前に、オーストラリアが自身の問題を整理するよう求めた。

[…]

Democratic People’s Republic of Korea, in a right of reply, categorically rejected allegations made by Japan which demonstrated double standards and politicisation of the Council. The mandates originated from the political conspiracy of the hostile forces. Japan was hell bent on accusing the Democratic People’s Republic of Korea and it ignored the cooperation that the Democratic People’s Republic of Korea had extended to the United Nations human rights mechanisms. Japan was not qualified to address the problems of other countries as it had committed heinous crimes in the past, such as forceful military drafting and sexual slavery.
北朝鮮は、答弁権において、理事会の二重基準と政治問題化を実証した日本の主張を断固拒否した。マンデートは敵対勢力の政治的陰謀に由来していた。日本北朝鮮非難に躍起となり、北朝鮮が国連人権メカニズムに拡大してきた協力を無視した。日本は、強制的な徴兵や性的奴隷制度など過去に凶悪犯罪を犯し、他国の問題に取り組む資格は無かった。

Japan, in the second right of reply, rejected the allegations by the Democratic People’s Republic of Korea about the crimes committed by Japan in the past. The Democratic People’s Republic of Korea had not responded to the concerns of the international community on the dire situation of its own population.
日本は、二度目の答弁権において、過去に日本によって犯された犯罪についての北朝鮮による主張を拒否した。北朝鮮は、自国の住民の悲惨な状況に関する国際社会の懸念に対応していなかった。

Democratic People’s Republic of Korea, in the second right of reply, categorically rejected the mislead allegations made by Japan. The facts and figures related to the past crimes, including military sexual slavery committed by this country, were correctly estimated. Japan had never recognized those human rights violations and had not provided any compensation to the victims.
北朝鮮は、二度目の答弁権において、日本によって成された誤った主張を断固として拒否した。この国によって犯された軍の性的奴隷制度を含む過去の犯罪に関連する事実と数字は正確に推定された。日本はこれらの人権侵害を認めたことは無く、被害者にいかなる補償も提供していない。

[…]


2017年9月17日