dancept1の備忘録

答弁権のエソロジー

第60回拷問禁止委員会:韓国の第三 - 五回報告レビューへの市民社会組織からの情報における慰安婦問題への言及


文書番号:(無し)

ノート:

  • 国連拷問禁止委員会第60回セッションにおける、韓国の第三回 - 五回連結定期報告への総括所見(関連エントリ参照)に影響を与えることとなったとおもわれる、報告レビューへのNGOからの情報より抄訳。
  • 「日韓合意」による「二次被害」もかぶせてきたが、韓国政府の「日本軍の性的奴隷制度」ユネスコ世界遺産登録への資金援助打ち切りまで持ち出している。この報告によって拷問禁止委員会がユネスコに登録を「勧告」するとはさすがにおもってはいないだろうが、かくのごとく日韓両政府はけしからんのである。
  • ほぼ同時(2017年3月17日)に挺対協が、日本の自由権規約委員会第六回報告総括所見へのフォローアップで「日韓合意」に関する情報を提出しているのだが(関連エントリ参照)、こちらには名を連ねていない。役割分担?(提出機会の制限などの規定については不明)。
  • その挺対協が2016年に、「第1回キム・ボクトン蝶(ナビ)平和賞」なる賞を授与した「基地村」で働く女性たちのカウンセリングセンター、ドゥレバン - 私の姉の場所(Durebang-My Sister's Place、「オンニ(お姉さん)の場所」と訳すべきなのであろうか)が参加している。ドゥレバンは、日本政府には執拗に補償を要求する一方、こちらでは臆面もなく時効を主張する韓国政府に鼻白まされた、米軍慰安婦国家損害賠償請求訴訟に関わっている(2017年1月一審結審、控訴中)。韓国のNGOは、この問題を委員会に提起すべきでしょう。国連軍のもんだいでもある。

    Durebang, My Sister's Place ホームページ(英語/ハングル語)一橋大学大学院社会学研究科国際社会学プログラムホームページより、ドゥレバンについての現地報告(2012年)米軍慰安婦国家賠償訴訟の関連記事キム・ボクトン蝶平和賞の記事 - ハンギョレ新聞(ハングル語)

  • 団体名の日本語定訳等は未確認。なお、「合計27団体」とある性的マイノリティ差別に対するレインボーアクションの内訳が26団体に見えるのは、当方が区切り位置をミスっているやも知れぬものの(レインボーアクションは27団体合同として別の報告書も提出しているが、未突合)、東大門(ゴンガム)人権法財団、民主的法律学会、韓国公益人権弁護士会HIV・AIDSのための人権連帯:ナヌリ+、はそれぞれ二か所に登場、まさかとはおもいつつ数えてみると、やはりダブルカウントして「64団体」としている雑さ(韓国公益人権弁護士会は略称(KLPH)有無の違いあり)。委員会事務局もいちいちチェックしたりはしないのだろうが、278まで付された脚注が20以降脱落しているのもひどい。
  • 国連人権高等弁務官事務所ホームページ)

    • 「CAT - 拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取り扱いまたは刑罰に関する条約」

      "HUMAN RIGHTS BODIES (ALL HUMAN RIGHTS BODIES)" > "Committee against Torture (CAT) " > "Sessions" > "60"

      第60回セッション(2017年4月18日 - 2017年5月12日)
      韓国 2017年5月2日(火)AM、2017年5月3日(水)PM

    • 「韓国の報告状況」

      "HUMAN RIGHTS BY COUNTRY (See all countries)" > "Republic of Korea (17-09-1991)

      CAT - 拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取り扱いまたは刑罰に関する条約

    以下上記ページより抜粋(:韓国の報告状況、:拷問禁止委員会第60回セッションページ側にアップされている)。

    日本からのコメント付属書(2017年5月22日提出)(PDF)-「(翻訳)総理大臣から元慰安婦への手紙」(関連エントリ参照)

    日本からのコメント(PDF)-(日付不明、ファイルプロパティ更新日2017年5月19日)「5月12日発行の韓国の第三 - 五回定期報告に関する総括所見(CAT/C/KOR/CO/3-5)についての日本政府によるコメント」(関連エントリ参照)

    総括所見:CAT/C/KOR/CO/3-5(2017年5月11日提出、2017年5月30日登録)(PDF)-「韓国の第三 - 第五回連結定期報告に関する総括所見」(関連エントリ参照)

    締約国からの追加情報:締約国の文書回答(PDF) -(日付不明、ファイルプロパティ更新日2017年5月5日)「拷問禁止委員会による締約国報告書のレビューへの韓国代表団の文書回答」(関連エントリ参照)

    要約記録:CAT/C/SR.1527(Word)-(2017年5月30日)「拷問禁止委員会第60回セッション1527回会議要約」(2017年5月3日PM)(関連エントリ参照)

    要約記録:CAT/C/SR.1524(Word)-(2017年5月10日)「拷問禁止委員会第60回セッション1524回会議要約」(2017年5月2日AM)(関連エントリ参照)

    代表団参加者のリスト:代表団のリスト(Word

    NHRIからの(セッションのための)情報:韓国国家人権委員会(NHRCK)の独立報告書(2017年3月27日発行)(Word)-「拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取り扱いまたは刑罰に関する条約に基づく韓国提出第三 - 五回報告の審査のための韓国国家人権委員会の独立報告」

    市民社会組織からの(セッションのための)情報:64の非政府組織による提出 -(2017年3月20日)本抄訳ドキュメント

    市民社会組織からの(セッションのための)情報:性的マイノリティ差別に対するレインボーアクション/シャドーレポート(PDF) -(2017年3月)「韓国における性的指向ジェンダーアイデンティティHIV感染状況に基づく人権侵害」

    市民社会組織からの(セッションのための)情報:子どものあらゆる体罰に終止符を・グローバルイニシアチブ(Word) -(2017年2月)「拷問禁止委員会2017年5月/6月第60回セッションへの韓国に関する説明」

    (共通)コアドキュメント(PDF)-(2016年4月12日)「締約国の報告書の一部を構成する共通のコアドキュメント」

    締約国報告書の附属書(2016年3月3日発行)(Word

    締約国の報告:CAT/C/KOR/3-5(2012年2月7日期限、2016年2月29日提出、2016年4月10日発行)(PDF)- 「任意の報告手続に従い、条約第19条に基づき締約国が提出した報告書の審査」(関連エントリ参照)

    報告前の課題リスト(LoIPR):CAT/C/KOR/Q/3-5(2011年2月16日発行)(PDF)- 「韓国の第三 - 五回連結定期報告の提出前課題のリスト」

  • 関連エントリ

掲載URL:

http://tbinternet.ohchr.org/Treaties/CAT/Shared%20Documents/KOR/INT_CAT_CSS_KOR_26966_E.docx


For submission to the Committee against Torture

KOREAN NGO REPORT ON THE CONVENTION AGAINST TORTURE AND OTHER CRUEL, INHUMAN OR DEGRADING TREATMENT OR PUNISHMENT

Republic of KOREA, THE 60TH SESSION

2017. 3. 20

 

Participating Organizations (64 Organizations)

Advocates for Public Interest Law (APIL), Catholic Human Rights Committee, Center for Military Human Rights Korea (CMHRK), Committee for the Truth Finding of the Brothers Home Incident, Cultural Action, Daegu Solidarity Against Disability Discrimination, Democratic Legal Studies Association, Durebang-My Sister's Place, GongGam Human Rights Law Foundation, International Child Rights Center, Joint Committee with Migrants in Korea (Bucheon Migrant Welfare Center, Global Love and Sharing, Migrant Health Association in Korea We_Friends, Women Migrants Human Rights Center of Korea, Seoul Migrant Workers Center, Asan Foreign Worker's Center, Solidarity for Asian Human Rights and Culture, Namyangju Migrant Welfare Center, The Association Migrant Workers Human Rights, Yongsan Nanum House, Yongin Migrant Worker Shelter, Uijeongbu EXODUS Migrant Center, Incheon Migrant Worker's Center, Chungbuk Migrant Support Center, Paju Migrant Worker Center Shalom House, Pocheon Nanum House / total: 16 organizations), Korea Women's Hot Line, MINBYUN-Lawyers for a Democratic Society, NHRCK-Watch, Rainbow Action against Sexual Minority Discrimination (Chingusai – Korean Gay Men’s Human Rights Group, Christian Solidarity for a World without Discrimination (Chasegiyeon), Daegu Queer Culture Festival, Daejeon LGBTQ Human Rights Group Solongos, GongGam Human Rights Law Foundation, Gruteogi : 30+ Lesbian Community group, Korea Queer Culture Festival Organizing Committee, Korean Lawyers for Public Interest and Human Rights (KLPH), Korean Sexual-Minority Culture and Rights Center (KSCRC), Labor Party Sexual Politics Committee, Minority Rights Committee of the Green Party, Lesbian Counseling Center in South Korea, Lesbian Human Rights Group ‘Byunnal’ of Ewha Womans University, Lezpa : The Korean lesbian community radio group, LGBTQ Youth Crisis Support Center : DDing Dong Network for Global Activism, QUV: Korean LGBTQ University Student Alliance, Rainbow Solidarity for LGBT Human Rights of Daegu, Sexual Minority Committee of the Justice Party, Sinnaneun Center: LGBT Culture, Arts & Human Rights Center, Social and Labor Committee of Jogye Order of Korean Buddhism, Solidarity for HIV/AIDS Human Rights: Nanuri+, Solidarity for LGBT Human Rights of Korea, Pinks: Solidarity for Sexually Minor Cultures & Human Rights, The Korean Society of Law and Policy on Sexual Orientation and Gender Identity, Unni network, Yeohaengja: Gender non-conforming people's community / total: 27 organizations and groups), Research Institute of the Differently Abled Person's Right in Korea, Solidarity for HIV/AIDS Human Rights : Nanuri+, South Korean NGOs Coalition for Law Enforcement Watch (Catholic Human Rights Committee, Dasan Human Rights Center, Democratic Legal Studies Association, Human Rights Movement Space 'Hwal', Korean Lawyers for Public Interest and Human Rights, Sarangbang Group for Human Rights / total: 6 organizations), Truth Foundation

拷問禁止委員会への提出

拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取り扱いまたは刑罰に関する条約に関する韓国NGO報告

第60回セッション、韓国

2017年3月20日

 

参加団体(64団体)

公益法擁護者(APIL)、カトリック人権委員会、軍事人権センター(CMHRK)、兄弟の家事件の真実を発見するための委員会、文化的活動、障害者差別に対する大邱(テグ)連帯、民主的法律学会、ドゥレバン - 私の姉の場所、東大門(ゴンガム)人権法財団、国際児童権利センター、韓国移住者協議会(富川(プチョン)移民福祉センター、グローバルな愛と分かち合い、We_Friends 韓国移民健康協会、韓国女性移民人権センター、ソウル移民労働者センター、牙山(アサン)外国人労働者センター、アジアの人権と文化の連帯、南陽州(ナミャンジュ)移民福祉センター、移民労働者人権協会、龍山(ヨンサン)ナヌムハウス、龍仁(ヨンイン)移民労働者シェルター、議政府(ウィジョンブ)EXODUS移民センター、仁川(インチョン)移民労働者センター、忠北(チュンブク)移民支援センター、シャロムハウス坡州(パジュ)移民労働者センター、抱川(ポチョン)ナヌムハウス/合計:16組織)、韓国女性ホットライン、MINBYUN - 民主社会のための弁護士会、NHRCKウォッチ、性的マイノリティ差別に対するレインボーアクション(チングサイ - 韓国ゲイ男性人権グループ、差別のない世界のためのキリスト教連帯(チェチェギョン)、大邱テグ)クィーン文化フェスティバル、ソロンゴス大田(テジョン)LGBTQ人権グループ、東大門(ゴンガム)人権法財団、グルテオギ:30+レズビアンコミュニティグループ、韓国クィーン文化フェスティバル組織委員会、韓国公益人権弁護士会(KLPH)、韓国性的マイノリティ文化権利センター(KSCRC)、労働党性的政治委員会、緑の党マイノリティ権利委員会、韓国レズビアンカウンセリングセンター、梨花(イファ)女子大学「バイアニュアル」レズビアン人権グループ、Lezpa:韓国レズビアンコミュニティラジオグループ、LGBTQ青少年危機支援センター:グローバル・アクティビズムのためのディディンドンネットワーク、QUV:韓国LGBTQ大学生同盟、大邱(テグ)LGBT人権レインボー連帯、正義党性的マイノリティ委員会、シンナネウンセンター:LGBT文化芸術人権センター、大韓仏教曹渓宗社会労働委員会HIV・AIDSのための人権連帯:ナヌリ+、韓国LGBT人権のための連帯、ピンク:性的マイナー文化と人権のための連帯、韓国性的指向と性同一性に関する法律政策協会、Unniネットワーク、
イヨヘンジャ:ジェンダー非適合の人々のコミュニティ/合計:27組織とグループ)、韓国障碍友権益問題研究所、HIV・AIDSのための人権連帯:ナヌリ+、法執行機関ウォッチのための韓国NGO連合(カトリック人権委員会、ダサン人権センター、民主的法律学会、人権運動空間「ファル」、韓国公益人権弁護士会、サランバン人権グループ/合計:6団体)、真実の財団

[…]

50. Sex Slaves of Japanese Military Issues
50. 日本軍の性奴隷問題

308. On December 28, Foreign Minister of Republic of Korea(ROK) and Japan announced that both sides had reached a ‘final and unequivocal’ agreement on the Japanese military sexual slavery issue, with Japan admitting Japanese Military’s involvement in sexual slavery, prime-minister Abe apologizing officially, and promising an $8.3 million payment that would provide care for the victims.[209]
308. 12月28日に、韓国と日本の外務大臣は、日本軍の性的奴隷制度への関与を認め、安倍総理大臣が公式に謝罪し、両者が日本軍の性的奴隷制度問題に関して「最終的かつ明確な合意」に達したことを発表し、犠牲者へのケアとして830万ドルの支払いを約束した[209]。

309. The government of ROK said that they are not fully satisfied with the agreement but it was the best they could get, considering many victims pass away year after year.[210]
韓国政府は、合意には完全に満足していないが、多くの被害者が毎年亡くなったことを考慮し、彼らが得られる最高のものであったと語った[210]。

310. However, Korean government neglected demands of surviving victims and the organizations representing them, such as to ascertain the truth, to punish officials, to found the responsible, to have proper reparation, to prevent recurrence-. Also, surviving victims and the organizations were neither consulted nor guaranteed to participate in the preparation of this agreement.
310. しかしながら、韓国政府は、真実を確認する、当局者を処罰する、責任を負う、適切な賠償をする、再発を防ぐなど、生き残った被害者と彼らを代表する組織の要求を無視した。また、生き残った被害者および組織は、この合意の作成に参加することについて協議も保証もされなかった。

311. Furthermore, Japanese government persistently denied or distorted the truth about Japanese Military’s sexual slavery even after the agreement in 2015.12.28.[211]
その上、日本政府は、2015年12月28日の合意後においても、日本軍の性的奴隷制度に関する真実を執拗に否定または歪めている[211]。

312. While Japan strongly stipulates that the payment is not compensational, Korean government persuaded victims and their families to take the payment convincing that Japanese government have officially apologized and the payment is compensational.
312. 日本は支払いが補償ではないと強く求めているが、韓国政府は犠牲者とその家族に対し、日本政府が正式に謝罪し支払いは補償であることに納得し支払いを受け取るよう説得した。

313. Consistent demands of surviving victims and the organizations representing them are official apology of Japan based on ascertained truth, reparation as verification of apology, and action to prevent recurrence by educating proper history.[212] Though Korean government was well-acquainted with these demands, they did not only made an unwanted, inconsistent deal, but also urged victims and their families to take it. Korean Government is now violating the victims and their families’ right to get a remedy. This causes elderly surviving victims and their families to suffer from secondary damages such as a psychological distress and from deterioration in health due to stress.
313. 生き残った犠牲者と彼らを代表する組織の一貫した要求は、究明された真実、謝罪の証明としての賠償、および適切な歴史教育による再発防止措置に基づく日本の公式の謝罪である[212]。韓国政府はこのような要求に精通していたが、望ましくない不合理な取引をしただけでなく、被害者とその家族にそれを受け入れるよう促した。韓国政府は今や、犠牲者とその家族の救済を得る権利を侵害している。これにより、生き残った高齢の犠牲者とその家族は、このような心理的苦痛などとストレスによる健康状態の悪化から二次被害に苦しんでいる。

314. Surviving victims who did not approve the Dec 28 KOR-JPN agreement, are demanding Korean government to withdraw it and to put effort on making resolution based on their needs. Nevertheless, Korean government is not only ignoring these demands but also stopped offering a financial support for the project to designate Japanese Military’s sexual slavery as a UNESCO World Heritage List.[213]
314. 韓日12月28日合意を承認しなかった生き残った犠牲者は、韓国政府にそれを撤回し、彼らのニーズに応じた解決に努力することを要求している。それにもかかわらず、韓国政府はこれらの要求を無視しているだけでなく、日本軍の性的奴隷制度をユネスコ世界遺産リストとして指定するプロジェクトの資金援助を中止している[213]。

[…]


2017年8月10日